研究課題/領域番号 |
11470207
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
白藤 尚毅 帝京大学, 医学部, 助教授 (00206301)
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研究分担者 |
松田 覚 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50242110)
佐藤 典治 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90162461)
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キーワード | ミトコンドリア / チトクロームCオキシダーゼ / アンチセンスRNA / 抗腫瘍効果 |
研究概要 |
lipofectin法を用いたMARCO:mitochondrial antisense RNA for cytochrome c oxidaseのin vivo効果の検討。MARCO発現プラスミドをlipofectin法を用いてマウスB細胞白血病株MOPC、T細胞白血病株EL-4、及び骨髄単球性白血病細胞株WEHI-3Bに遺伝子導入を行なった。導入効率は10%程度であったが、in vitroでの細胞死誘導能を細胞数で経時的に観察したところコントロールと比較して有為に減少が確認された。次にin vivoでの後抗腫瘍効果を担癌マウスに腹腔内、及び経静脈投与して観察すると、MARCOをlipofectin法で3日間投与した群では、いずれの細胞の担癌マウスにおいても4週程度の生存率の延長が認められた。2週間投与では、3ヵ月以上の生存延長が観察された。投与量依存性も確認された。生存率の上昇は、経静脈投与、及び白血病芽球腫への直接投与においても同様に観察された。副作用は、lipofectin投与12時間から24時間後の白球数の低下のみで、主要臓器への影響は病理組織像でも認められなかった(白藤、他。投稿中)。次にAdex法を用いたMARCOのin vivo効果をlipofectin法とで比較した。Adenovirus由来cosmid shattle vectorを用いてrecombinant Adex-MARCO virusを作成し、上述のマウス白血病細胞株に対するin vitro遺伝子導入効率は50%程度であった。in vitro,in vivo抗腫瘍効果はliposome法がAdex法にまさっていた(白藤、他。投稿中)。今後は、固形癌細胞株に対するMARCOの抗腫瘍効果を観察すると同時に、promoter置換による腫瘍細胞特異的なMARCOの発現を目標とした実験を行なっていく予定である。
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