研究課題/領域番号 |
11470210
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉山 治夫 大阪大学, 医学部, 教授 (70162906)
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研究分担者 |
相馬 俊裕 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40273619)
岡 芳弘 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20273691)
小川 啓恭 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (80194447)
尾路 祐介 大阪大学, 医学部, 助手 (20294100)
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キーワード | WT1 / tumor suppressor gene / oncogene / WWドメイン |
研究概要 |
WT1遺伝子は、Wilms'tumorではtumor suppressor geneとして機能しているが、白血病や固形がんの一部(〜大部分)では、oncogenicな機能を果たしている。この機能の2面性は、WT1タンパクと、WT1タンパクに結合し、WT1タンパク機能をmodifyするWT1結合タンパクによって生じると考えられる。そこで、WT1結合タンパクの単離を試みた。WT1を高発現している白血病細胞株K562から、WT1タンパクを結合させたカラムを用いて、WT1結合タンパクを単離し、クローニングし、WTIPと命名した。このタンパクは分子量120KDaで、957コのアミノ酸からなり、アミノ酸配列を141〜217番目に、WWドメイン(Pro-richなりガンドとのタンパク-タンパク相互作用を担うドメインであり、Trp(w)-21a.a.-Trp(w)-21a.a.-Proという共通なモチーフをもち,Trp(w)が2コあるため、WWドメインとよばれる)をもち、このWWドメインが15コのアミノ酸配列をはさんでタンデムに2つ存在した。このような構造は、pre-Mrna splicing factorであるyeast PRP40やFBP21に共通した構造であるので、WTIPもpre-Mrnaのsplicingに関与している可能性が高い。またWTIPアンチセンスオリゴマーで白血病細胞を処理すると、その増殖が著名に抑制され、細胞増殖に重要な役割を果たしていることが明らかになった。WTIPノックアウトマウスを作製し、WTIPの機能を明確にしたい。
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