研究課題/領域番号 |
11470215
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
瀬戸 加大 愛知県がんセンター, 研究所・遺伝子医療研究部, 部長 (80154665)
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研究分担者 |
鏡味 良豊 愛知県がんセンター, 研究所, 研究員 (30270721)
中村 栄男 愛知県がんセンター, 研究所, 研究員 (80180363)
細川 好孝 愛知県がんセンター, 研究所・遺伝子医療研究部, 室長 (60229193)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 染色体転座 / MLL / MALT1 / API2 / び慢性リンパ腫 / 大細胞型B細胞性リンパ腫 / MALTリンパ腫 / TCBA1 |
研究概要 |
粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫に関与するt(11;18)転座の本態は細胞死を抑制するAPI2遺伝子と18番染色体上の新規遺伝子MALT1が融合遺伝子を作ることであることを明らかにしたが、MALT1遺伝子の役割を蛋白レベルで解析するために、MALT1遺伝子を大腸菌に発現させ、リコンビナント蛋白を精製し、4種類のモノクローナル抗体を作成した。現在、組織レベルでの検討をおこないつつある。また、蛋白レベルの検討により、API2,MALT1ともに不安定な蛋白であることがわかったが、API2-MALT1キメラ蛋白を形成すると安定な蛋白となることを明らかにした。 また、我々は、び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBL)に関連するBCL6転座を解析したが、複数の疾患単位からなるDLBLのなかに、特徴的な病型を見出すことはできなかった。しかし、CD5+DLBLが予後の悪い疾患単位を形成することを見い出したため、cDNA array法にて検討しつつある。また、本疾患単位には染色体8番短腕の異常が報告されており、BAC cloneを用いて追求しつつある。 一方、T細胞性リンパ腫の染色体異常についてはほとんど明らかになっていないが、染色体6番q21に高頻度に以上があることが報告されていた。我々は、本領域からその責任遺伝子TCBA1を見出し報告した。TCBA1は膜4回貫通蛋白であり、種を超えて保存されていることがわかっているが、その腫瘍化における機能については、今後の検討を要する。
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