研究課題/領域番号 |
11470223
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
小川 雄之亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90080126)
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研究分担者 |
板倉 敬乃 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70223071)
中村 利彦 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30255137)
清水 浩 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (90260843)
小俣 真 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70286045)
荒川 浩 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90271238)
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キーワード | 慢性肺疾患 / 高頻度振動換気法 / 活性型肺サーファクタント / 超低出世体重児 / 肺サーファクタント機能不全 |
研究概要 |
今年度は新生仔ブタを用いて実験する予定であったが、安定供給が見込めないため、急遽幼弱家ウサギを対象として研究を行った。すなわち、体重約2.5〜3.0Kgの幼弱白色家ウサギを用い、1群は15Hzの高頻度振動換気(HFOV)、1群は換気回数40回/分の従来型高容量換気(CMV)を行い、4時間後に肺胞洗浄を行って活性型肺サーファクタントであるLAから不活性型の肺サーファクダントであるSAへの変換を検討した。 健常肺では両者に統計学的有意差は認められなかったが、機械的人工換気を開始する前に生理食塩液で気管支肺胞洗浄を行い、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のモデル肺を作成した場合には、HFOV群でLAからSAへの変換が有意に抑制され、肺サーファクタント機能不全の防止に効果があることが示された。このことは超低出生体重児にHFOVを適応した場合、ARDSに伴う慢性肺疾患(IV型V型CLD)の発症を防止しうる可能性を示すものである。
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