これまでに、Fas/FasLを介するアポトーシスが、肝不全に至る様々な病態の成因、ならびに臓器移植後における免疫異常に、どのように関わっているかを中心に検討を進めてきた。その結果、肝不全に至らしめる病態の少なくとも一部で、Fas/FasLを介したメカニズムが関与していることを、血液中のsoluble form FasLの測定、肝組織におけるFas染色、FasL染色をはじめとする組織学的検討によって証明しつつあり、現在、それらのデータを解析中である。今後さらに、肝移植症例を中心に検討を進めていく予定である。
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