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2000 年度 実績報告書

腫瘍由来熱ショック蛋白と腫瘍細胞融合による癌特異的樹状細胞ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11470247
研究機関鳥取大学

研究代表者

辻谷 俊一  鳥取大学, 医学部, 助教授 (30188544)

研究分担者 五明 良仁  鳥取大学, 医学部, 助手 (20314578)
キーワード腫瘍 / 熱ショック蛋白 / 細胞融合 / 樹状細胞 / 癌ワクチン
研究概要

1.ヒト末梢血からリンパ球濾過後比重遠心法でDCを分離し、平均1×10^7個の樹状細胞を得た。また末梢血50ml中の単核球からGM-CSF(キリンビール株式会社)とIL-4(小野薬品工業)にて1週間培養して平均5×10^6個の樹状細胞を誘導した。末梢血リンパ球をIL-1、IL-2、IL-4、IL-6を含むサイトカインカクテルで1週間培養し、Tリンパ球を誘導した。株化胃癌細胞のtumor lysateをパルスした樹状細胞をTリンパ球と混合培養し、腫瘍細胞特異的な細胞障害性Tリンパ球の誘導を確認した。
2.株化胃癌細胞からADPアフィニティカラムを用いてhsp70を精製し、ConAセファロースカラムを用いてhsp90とgp96を精製した。また外科切除した胃癌組織のパラフィン包埋切片から癌細胞をmicrodissectionにて切り出してRNAを抽出し、hspのcDNAをコードするプライマーを用いてRT-PCRで増幅し、腫瘍由来のhspを精製した。
3.細胞融合遺伝子導入装置を用いて株化胃癌細胞とDCを細胞融合させた。交流高周波の作用により細胞をパールチェーン状にし、その後直流パルスの通電によって細胞膜にporeを開いて細胞を融合させた。顕微鏡観察下で交流から直流パルスに切り替え、細胞の融合効率を10%弱にまで引き上げた。
4.現在、hspをパルスした樹状細胞とTリンパ球の混合培養、細胞融合DCとTリンパ球の混合培養によって誘導される細胞障害性Tリンパ球の機能解析に向けて準備中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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