研究課題/領域番号 |
11470257
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
松本 由朗 山梨医科大学, 医学部, 教授 (20159156)
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研究分担者 |
鈴木 哲也 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30324198)
板倉 淳 山梨医科大学, 医学部, 助手 (10252032)
藤井 秀樹 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (30181316)
池田 靖洋 福岡大学, 医学部, 教授 (40038758)
須田 耕一 順天堂大学, 医学部, 教授 (80090596)
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キーワード | 膵・胆管合流異常 / 先天性胆道拡張症 / 胆管癌 / 胆嚢癌 / 肝内胆管癌 / 細胞回転 / K-ras / P53癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
膵・胆管合流異常(合流異常)は先天性の胆道形成異常であるが、これまで、小児の疾患と捉えられていた概念であったがが、急性膵炎、胆道癌発生に強く関与していることを明らかにしてきた。しかしながら、その疾患単位としての整理は十分とは言えず、このことが研究者の間で種々のデータの解析に一致をみることのできない大きな原因であると考えられた。 そこで今年度はまず、合流異常を一疾患単位としてより整合性にとんだ形で再整理することとし、本来、形態異常として捉えられた合流異常を、形態的にさらに詳しく分類するとともに(論文1)、その合理的な診断・治療について総括した(論文2)。 一方、合流異常の臨床的意義のなかでも、合流異常が胆道発癌の高危険因子であることは申請者が明らかにし報告してきたが、今年度は、合流異常により胆嚢粘膜に持続性の炎症が加わることが、その後に生じる発癌遺伝子あるいは癌抑制遺伝子の変異を生じさせるものと考え、COX2遺伝子の胆嚢粘膜での発現を検索し、合流異常存在下では、COX2遺伝子の過剰発現が認められることを明らかにした(論文3)。今後、COX2発現の機序をさらに解明してゆく予定である。
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