研究課題/領域番号 |
11470262
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
草野 満夫 昭和大学, 医学部, 教授 (70091569)
|
研究分担者 |
石井 博 昭和大学, 医学部, 講師 (50255725)
村上 雅彦 昭和大学, 医学部, 講師 (70255727)
伊藤 洋二 昭和大学, 医学部, 講師 (10151549)
|
キーワード | 肝組織 / 肝血行遮断 / 肝癌 |
研究概要 |
今年度は治療を目的として摘出された臓器、組織を研究試料として用いるにあたり、その倫理性と科学性を考慮していかなる規定を定めるか、また提供者である患者に対してどのようなインフオームドコンセントが必要であるかに関して全国調査を行った.91の大学あるいは基幹病院の外科の教授、部長に対して行った.結果であるが、病変部、正常組織を診療とは無関係の研究に使用している施設はそれぞれ80、75%と、正常組織を利用している施設も多い.その利用目的は遺伝子の検索、細胞培養の順となっている.1Cに関しては、診療を目的とした研究においては45%、診療とは無関係の研究に関してはては70%の施設ではICを必要としているが、実際ににICを得ている施設は17%%と低い.同様にに倫理委員会での審査の必要性については、診療と無関係の研究を行う場合は57%の施設で必要としているが、倫理委員会の審査、承諾を得ている施設は26%と低い.また、92%の施設がこれまでに内科などの他料、学内外の研究施設からヒト臓器・細胞の提供を求められ、その組織は肝臓(37%)、消化管(32%)、膵臓(15%)となっている.我々は学内の倫理委員会に申請、これに基づき同意書を作成、術前に患者、患者さんの家族に説明、同意を得ている.肝臓の場合、手術中の血行遮断操作が摘出組織機能に影響をビーグル犬、および原発性肝癌、転移性肝癌の切除組織を用いて検討した.その結果、術中の血行遮断は切除組織の機能を大幅に損なわないことが確認された.
|