研究課題/領域番号 |
11470291
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
阪中 雅広 愛媛大学, 医学部, 教授 (60170601)
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研究分担者 |
田中 潤也 愛媛大学, 医学部, 教授 (70217040)
佐藤 康二 浜松医科大学, 教授 (80235340)
榊 三郎 愛媛大学, 医学部, 教授 (30116933)
温 同春 愛媛大学, 医学部, 助手 (70284411)
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キーワード | スナネズミ / 海馬CA1領域 / 遅発性神経細胞死 / エリスロポエチン / 受動的回避学習実験 / 細胞死関連遺伝子群 |
研究概要 |
スナネズミに一過性前脳虚血を負荷する前にエリスロポエチン(EPO)を脳室内投与すると、海馬CA1領域の遅発性神経細胞死が抑止されることを我々は見出した。しかしながら、脳虚血後にEPOをスナネズミの脳室内に投与した際の効果については未だに明らかにされていない。そこで今年度の本研究では、スナネズミに一過性前脳虚血を負荷した後に、EPOを0.5u/day、5u/day、25u/dayの用量で脳室内へ28日間持続注入した。その後、ステップダウン型受動的回避学習実験を実施して、動物を灌流固定した。摘出脳をパラフィンに包埋したのち5μm厚のパラフィン切片を作成し、各動物の海馬CA1領域錐体神経細胞数を計測した。その結果、EPO(5u/day、25u/day)の虚血後脳室内注入は、スナネズミの学習能力障害の出現を抑止し、海馬CA1錐体神経細胞を有意に保護することが判明した。目下EPOの作用機構につき細胞死関連遺伝子群に着目して分子レベルでの解析を進めているところである。
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