• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

低体温の運動誘発電位におよぼす影響、とくに麻酔薬との相互作用について

研究課題

研究課題/領域番号 11470326
研究種目

基盤研究(B)

研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

古家 仁  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70183598)

研究分担者 川口 昌彦  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60275328)
下川 充  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90201558)
北口 勝康  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30183297)
井上 聡己  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50295789)
キーワード運動誘発電位 / 低体温 / プロポフォール / ケタミン / フェンタニル
研究概要

運動誘発電位に対する低体温の影響を研究するにあたって、その適切な冷却法について検討した。Newzealand white rabbit、雄、2-3kg、10例を対象とした。
前処置としてケタミン50mg/kg筋注、耳静脈を確保しリンゲル4ml/kgを補液する。気管切開して調節呼吸としてFiO21.0,PaCO2を35mmHg前後となるよう人工呼吸した。基礎麻酔としてケタミン25mg/kg/hr,フェンタニル50mcg/kg/hrを持続静注した。頭部、四肢を専用台に固定し、体幹全体を巻き込むようにブランケットを装着した。以下の部位の温度測定をおこなう(モナサーム、マリンクロット社製):食道、脳温(開頭して針センサーを挿入)、傍脊椎温(針センサーを腰椎椎体の近くに挿入)、下肢温(筋電図記録電極挿入の対側の下肢に挿入)。結果として食道温38,35,32度に対して、脳温は37.6±0.1,35.0±0.3,32.4±0.4、傍脊椎温は37.9±0.6,35.3±0.3,32.6±0.5、下肢温は31.6±2.5,28.1±2.1,25.4±2と推移した。以上より今回採用した冷却法は深部温として食道と脳温、傍脊椎温が均一に冷却されており、末梢の筋肉の温度は一番温度が低下すると考えられるが中枢の温度より十度以内の格差にとどまている。従って、ヒトが手術時に冷却されるのに類似しており、以降の実験に対して使用しうると考えられる。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi