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2001 年度 実績報告書

前立腺肥大症の発症病理ならびに薬物治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11470332
研究機関群馬大学

研究代表者

山中 英壽  群馬大学, 医学部, 教授 (70110393)

研究分担者 鈴木 和浩  群馬大学, 医学部, 助教授 (80312891)
湯浅 久子  群馬大学, 医学部, 助手 (50240148)
深堀 能立  群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)
キーワード前立腺肥大症 / LCM / 遺伝子発現 / DNAマイクロアレイー
研究概要

前立腺は上皮と間質からなるheterogeneousな組織であり、それぞれのコンポーネントが機能的に異なる役割を果たしている。こうしたepithelial-stromal interactionの理解はヒト前立腺肥大症(BPH)の発症病理の解明に必須である。我々はこうしたheterogenousな成分をレーザーキャプチャーマイクロダイセクション(LCM)を使用して上皮と間質を別々に採取しそれぞれの成分における遺伝子発現を検討した。アンドロゲンレセプター(AR)、エストロゲンレセプター(ER)、5α-reductase(5aR)、プロゲステロンレセプター(PR)の発現をRT-PCRにてみると両成分ですべての遺伝子発現を認めた。さらに、ARは比較的発現が多いため、定量的real-time PCRにて定量可能であった。ヒト前立腺組織においては上皮および間質においてそれぞれ異なったcopy数のARトランスクリプトを認めた。さらに、我々は、包括的な遺伝子発現の把握のため、DNAマクロアレーにより上皮と間質で発現している遺伝子のプロフィールを検討した。上皮では、E-cadherin、serine protease inhibitor、CD9 antigen、anit-oxidant protien、a disintegrin and methalloproteinase 9、farnesyl diphosphate farnesyltransferaseなどの発現が有意に亢進していた。一方、間質ではimmunogloburin lambda locus、connective tissue growth factor、collagen type I、laminine alpha 4、integrin alpha 7などの発現が亢進していた。こうした遺伝子発現と組織学的コンポーネントとの解析により新しいBPHの病態生理の解明につながるものと考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Suzuki K.: "Gene expression profiles in human BPH: utilization of laser-capture microdissection and quantitative real-time PCR"Anti-Cancer Research. 21. 3861-3864 (2001)

  • [文献書誌] 鈴木 和浩: "レーザーキャプチャーマイクロダイセクションと核酸の解析"第27回組織細胞化学講習会:群馬大学医学部第一解剖学講座 高田邦昭 実行委員長(in press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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