研究課題/領域番号 |
11470334
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
武田 正之 山梨医科大学, 医学部, 教授 (80197318)
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研究分担者 |
土田 孝之 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30217327)
前澤 浩明 山梨医科大学, 医学部, 講師 (50190294)
田邉 信明 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20163602)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / NO(nitric oxide) / NOS(nitric oxide synthase) / カベオリン / Caveolin / 神経成長因子受容体 / NGFR |
研究概要 |
ヒト尿路性器におけるNOS(NO合成酵素)とその抑制性制御蛋白質であるCaveolinの局在に関する研究 1)ヒト陰茎海綿体平滑筋におけるCaveolmとNOSおよびLNGFR(低親和性神経成長因子受容体)の局在:ヒト陰茎海綿体では、Caveolin-1は陰茎海綿体、陰茎海綿体洞内皮、および陰茎の血管外膜にひろく分布した。Caveolin-3は陰茎の血管中膜・外膜にひろく分布し、NADPH-diaphoraseの分布と類似していた。LNGFR陽性繊維様構造は陰茎の血管壁と陰茎海綿体に広く豊富に存在し、この分布はCaveolin-1、Caveolin-3、およびNOSとは異なっていた。 2)ヒト前立腺におけるCaveolinとNOSおよびLNGFRの局在:ヒト正常前立腺では、Caveolin-1は血管内皮にのみ存在し、これはe NOSと同様の分布を示した。Caveolin-3は間質や動脈壁にのみ存在し腺組織には存在せず、これはn NOSと同様の分布であった。LNGFRは動脈と上皮下の神経繊維様構造に存在し、その分布はCaveolin-1、Caveolin-3、およびNOSとは異なっていた。 3)小括: ヒト陰茎海綿体および前立腺組織では、NOSはその抑制性制御蛋白と考えられるCaveolin-1、Caveolin-3と同様の分布を示したことから、Caveolin-1とCaveolin-3が陰茎海綿体および前立腺におけるNOSを介した反応を制御している可能性を示唆した。また、LNGFR陽性神経繊維様構造が豊富に認められたが、これはCaveolin-1、Caveolin-3、NOSとは異なる分布を示したことから、LNGFR陽性神経繊維は、NOS陽性神経とはことなる求心性神経である可能性が示唆された。
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