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1999 年度 実績報告書

分子生物学的手法による内耳局所療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11470360
研究種目

基盤研究(B)

研究機関関西医科大学

研究代表者

山下 敏夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (10077654)

研究分担者 岩井 大  関西医科大学, 医学部, 講師 (10232638)
土井 直  関西医科大学, 医学部, 助手 (60288826)
栗山 博道  関西医科大学, 医学部, 講師 (90268350)
キーワード薬剤性難聴 / 局所治療 / 浸透圧ポンプ / モルモット / 蝸牛 / ABR
研究概要

先端が直径0.05mmの持続注入用の微小カニューレを作成し、清潔操作にてモルモットの一側蝸牛に小孔を開け、カニューレの先端を挿入、固定した。次にカニューレの反対側に浸透圧ポンプを結合し、背部の皮下に埋め込み薬剤投与の実験系を作成した。薬剤の効果を最大限に引き出すため、まず2週間の予防的薬剤投与の後、カナマイシンとエタクリン酸による両側薬剤性難聴を作成し、ポンプの交換を行ってさらに2週間の治療的薬剤投与を行った。薬剤は、これまでにステロイド(デキサメサゾン)、NGF、BDNFのカクテル、NMDA receptor antagonist、Ca^<2+>free solution、NO合成酵素阻害剤を使用している。まず、種々の薬剤で濃度を変えてABR閾値の測定と、蛍光免疫組織染色による蝸牛有毛細胞の残存率の測定を行い、薬剤至適濃度の決定を行った。その結果、ABR閾値の結果では、実験側とコントロール側とで明らかな差を認めなかったが、有毛細胞の残存率では、外有毛細胞が実験側で高い残存率を示したものが多かった。内有毛細胞は薬剤に関係なく、95から100%の残存率であった。現在、蝸牛横断切片を作成し、有毛細胞のさらに中枢側であるらせん神経節細胞の形態および細胞数の評価を行っている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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