研究課題/領域番号 |
11470363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 教授 (30166136)
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研究分担者 |
堀尾 直市 名古屋大学, 医学部, 助手 (80293695)
佐藤 美保 名古屋大学, 医学部, 講師 (50252242)
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学部, 教授 (40207478)
鈴木 聡 名古屋大学, 医学部, 助手 (90314012)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 黄班部局所ERG / OCT / 視機能 / 形態 / 糖尿病 / 黄班浮腫 / 内境界膜剥離 / 黄斑円孔 |
研究概要 |
黄斑部局所ERG(網膜電図)の諸要素の分析と光干渉断層計(OCT)とを用いて機能と計態の両面から黄斑部疾患の手術的治療の術前、術後の経過とを観察した。黄斑上膜の黄斑局所ERGの変化は我々が過去に研究した黄斑浮腫の病態に極めて類似した結果が得られた。この類似性の原因を調べるためにOCTを検討したところ、ほぼ全例に黄斑網膜の肥厚、すなわち黄斑浮腫の合併がみられた。この結果は黄斑上膜が黄斑機能を低下させる主因は黄斑部の上に存在する膜ではなく膜による生ずる黄斑浮腫が原因であろうと考えられた。糖尿病黄斑浮腫は白内障術後に生ずる黄斑浮腫と比べ極めて黄斑局所ERGの回復が遅延した。OCTと併せ評価すると、形態の戻りより機能の戻りの遅延が顕著であった。内境界膜剥離を併用する黄斑円孔の手術では内境界膜を剥離した群としなかった群との間に黄斑局所ERGのb波の回復時間に有意な差がみられた。以上より形態と機能とを組み合わせ評価することにより黄班手術後の病態変化が正確に評価しうることが判明した。
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