研究課題/領域番号 |
11470375
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高木 実 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014012)
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研究分担者 |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00302886)
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20233760)
茅野 照雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90152884)
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キーワード | 口腔粘膜 / 扁平上皮癌 / ヒトパピローマウイルス / アポトーシス / 白板症 / 口腔悪性リンパ腫 / 免疫組織化学 / PCR |
研究概要 |
1 口腔に発生した扁平上皮癌、乳頭腫におるヒトパピローマウイルス(HPV)の検出率を調べ、次のような結果を得た。(寺井・他2論文) 1)HPVの検出法は条件を検討した結果、コンセンサスプライマー(L1C1/L1C2・L1C2m)を用い、DNAポリメレースにExpand High Fidelity PCR system PCRを使うと、10000個の細胞に1個のHPVの存在が検出可能となり、最も感度が高くなることがわかった。 2)健常人の口腔粘膜には少ない量のHPVが存在しており、成人は小児、老人と比べて有為に感染頻度が高く、HPV-18が高頻度に検出され、複数の遺伝子型の感染も認められた。 3)HPV-2が検出された非常に希な口腔粘膜疣贅について症例報告として発表した。 4)長い期間にわたってHPC-2の感染による皮膚疣贅が全身に繰り返し発症した症例報告を共同研究として発表した。 5)各口腔病変におけるHPVの検索の結果、乳頭腫における検出率は高いが、それ以外の口腔病変からのHPVの検出率は高くはなかった。HPVの遺伝子型は乳頭腫以外はいずれもHPV-18であった。剖検例の舌についても乳頭腫以外の口腔病変と同じ程度の検出率であった。 2 口腔扁平上皮癌におけるアポトーシス関連遺伝子bcl-2,baxの発現とその比bcl/baxと癌の組織学的分化度、予後の関連性を明らかにした。(陳・他論文) 3 舌癌におけるTGF-βとそのレセプターTGF-βRの発現と組織分化度の関連性について検索し、発現の低下と組織学的悪性度に有為な相関がみられた。またその局在については免疫電顕を用いて検索した。(肖・他論文) 4 口腔悪性リンパ腫のアポトーシスと予後について検索した。(尹・他論文)
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