• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

歯の発生におけるBMPファミリーおよびそのレセプターの遺伝子発現と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11470377
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

長塚 仁  岡山大学, 歯学部, 助教授 (70237535)

研究分担者 石割 裕三  岡山大学, 歯学部, 助手 (10304312)
井上 正久  岡山大学, 歯学部, 助手 (20223274)
永井 教之  岡山大学, 歯学部, 教授 (90085770)
長岡 紀幸  岡山大学, 歯学部, 教務員 (70304326)
キーワードBMP / 歯胚 / mRNA / In situ hybridization
研究概要

器官形成の上皮間葉相互作用に関わっている因子として注目されるBMPファミリーが歯胚分化過程のいかなる局面で発現しているかをin situ hybridization法を用いて検索を行った。
BMP-2,4,3,5,6,7それぞれに特異的なディゴキシゲニン標識cRNAプローブを作製し、胎生11日から生後1日までのマウス歯胚に対して非放射性in situ hybridization法を行った。胎生11日にすでに発現の認められたのはBMP-4および7であり、胎生12日になるとBMP-2の発現も認められた。これらはその後生後1日まで常に発現を認め、発現部位は主に上皮と間葉が接する領域であった。このことから、BMP-2,4,7は歯牙発生の初期から上皮間葉相互作用による形態形成および細胞分化に関与していると考えられた。それに対して、BMP-5の発現が初めて観察されたのは胎生17日で発現部位は帽伏期後期の内エナメル上皮細胞であった。BMP-5はエナメル質あるいは象牙質形成に対し重要な役割を演じている可能性が考えられた。BMP-3は帽伏期から鐘状期にかけての歯小嚢という他のBMPと全く異なる領域に発現しており、歯胚の外形の決定に何らかの関与をしているのかもしれない。BMP-6は観察期間を通して明らかな発現を認めることができなかった。
今後これらの結果を基礎データとして、アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた培養歯胚における翻訳阻害実験を行い、各BMPの機能をさらに追求していく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Murata M.: "Bone augmentation by recombinant human BMP-2 and collagen on adult rat parietal bone"Int. J. Oral Maxillofacial Surgery. 28.3. 232-237 (1999)

  • [文献書誌] Nagai N.: "Age effect on ectopic bone formation induced by purified bone morphogenetic protein"Int. J. Oral & Maxillofacial Surgery. 28.2. 143-150 (1999)

  • [文献書誌] Nagai N.: "Histo-pathological study of bone formation using porus hydroxyapatite-BMP composite in dog jaw bone defect"Bioceramics. 12. 229-232 (1999)

  • [文献書誌] Inoue M: "Long-term observation of heterotopic bone formation induced by rh BMP-2 and IBM composite"Bioceramics. 12. 261-264 (1999)

  • [文献書誌] 岸民祐: "rh BMP-2-IBM複合体の異所性骨形成と消長に関する組織学的研究"日本口腔インプラント学会誌. 12.2. 206-211 (1999)

  • [文献書誌] 永井教之(監沢): "歯のできかたのしくみ"J.Hard Tissue Biology. 8. 1-313 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi