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1999 年度 実績報告書

軟骨の発生に関与する遺伝子群の同定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11470396
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

實光 章年  大阪大学, 歯学部, 助手 (50263299)

研究分担者 平沼 広子  大阪大学, 歯学部, 助手 (20314388)
川井 直彦  大阪大学, 歯学部, 講師 (30028782)
古川 惣平  大阪大学, 歯学部, 教授 (80173524)
前田 隆史  大阪大学, 歯学部, 助手
キーワード軟骨 / 分化 / N1511
研究概要

軟骨内骨化による長管骨の形成において、重要なステップ一つである軟骨発生に関与する遺伝子群を明らかにする目的で研究、検討を行った結果、以下の実績を得た。
1)未分化間葉細胞から軟骨細胞への初期分化を制御する遺伝子群の同定:軟骨芽細胞用細胞株N1511は10%牛胎仔血清を含むαMEM培地にて培養すると、未分化間葉系細胞の形質を発現した。すなわち、I型コラーゲンmRNAを発現しており、IXコラーゲンmRANを発現していない。一方、この基礎培地に10^<-7>Mの副甲状腺ホルモンと10^<-6>Mのデキサメサゾンを添加して培養することにより、I型コラーゲンの発現低下、IX型コラーゲン、II型コラーゲンの発現が上昇しはじめ、アルシアンブルーいて濃染される軟骨結節が出現した。そこで、未分化な状態の細胞由来および軟骨分化した細胞由来のmRNAを調節しsubtraction法により軟骨特異遺伝子の同定を試みた。この結果、数種の遺伝子の部分配列が判明した。このうち、「1511col」遺伝子は予想されるアミノ酸配列にGly-X-Y構造を持つコラーゲンの一種であることが判明した。
2)軟骨初期分化を簡便に判定するためのN1511-XI-GFP細胞の作成:GFPレポーター遺伝子をXI型コラーゲンの軟骨特異プロモーター下に連結したcolXI-GFPをN1511細胞に導入し、軟骨初期分化を簡便に判定するための細胞株(N1511-GFP)を作成した。本細胞株は副甲状腺ホルモンおよびデキサメサゾン添加培養にて培養することで、48時間以内にGFPの発現が上昇した。とくに軟骨結節部分での発現が顕著であった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Maeda. et al.: "Differential expression of the splicing regulatory factor genes during two step chemical transformation in a Balb/3T3-derived cell line, μT-5"Carcinogenesis. 20・12. 2341-2344 (1999)

  • [文献書誌] 実光章年ら: "成長板軟骨組織の際構築:新たな実験モデルとX線照射の影響"大阪大学歯学雑誌. 44・1. 15-19 (1999)

  • [文献書誌] 実光章年ら: "軟骨芽細胞様細胞株N1511細胞の樹立と放射線照射の影響"大阪大学歯学雑誌. 44・1. 20-25 (1999)

  • [文献書誌] A.Jikko et al.: "Collagen integrin receptor Regulate early osteoblast differentiation induced by Bup-2"Journal of Bone & mineral Research. 14・7. 1075-1083 (1999)

  • [文献書誌] A.Jikko et al.: "Inhibition of chonndrocyte terminal differentiation and matrix calcification by soluble factors released by Articula chrdrocytes"Calcified tissue luternational. 65. 276-279 (1999)

  • [文献書誌] T.Maeda. et al.: "Analysis of genomic instability in squamous all carcinoma of the head & neck using the random amplified polymorphic DNA method"Cancer Letter. 138. 183-188 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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