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1999 年度 実績報告書

象牙質形成因子(GDF11)遺伝子導入による覆髄法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11470406
研究種目

基盤研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

中島 美砂子  九州大学, 歯学部, 助手 (20207773)

研究分担者 後藤 康治  九州大学, 歯学部, 助手 (00170473)
平田 昌子  九州大学, 歯学部, 助手 (10153769)
赤峰 昭文  九州大学, 歯学部, 教授 (00117053)
キーワード象牙質形成 / 遺伝子導入 / bone morphogenetic protein / grouwth / differentiation factor11 / 覆髄 / Electroporation / GFP
研究概要

私どもは以前、ラット切歯歯髄より、RT-PCR法を用いて、BMP/TGFβ familyに属する象牙質形成因子(GDF11)をクローニングした。In situハイブリダイゼーションにより、GDF11は鐘状期の分化過程にある象牙芽細胞に特異的に発現することが明かとなり、象牙芽細胞分化への関与が示唆された。さらにGDF11の歯牙発生における機能を解明するため、GDF11のジーンターゲッティングを行ったが、ホモ欠失マウスで表現型に異常は見られなかった。一方、生物学的覆髄剤の開発をめざして、生活歯髄切断面にGDF11遺伝子を導入するために、Electroporatorを用いる方法を試みた。まずGFPの蛍光により導入効率を比較して最適電圧、抵抗値、パルスの条件設定を行った。Electroporatorを用いた場合、ウィルスに比べ安全であり、導入効率に遜色なく、頻回にわたり導入可能という利点がある。また、歯髄細胞培養系、歯胚器官培養系でも Electroporationの最適条件の決定を行ったところ、通常用いられるリポフェクタミンの約10倍の導入効率がみられた。現在、mouse GDF11をPEGEPベクターに組み入れ、歯髄培養細胞、歯胚の歯乳頭細胞に遺伝子導入し、細胞培養あるいは器官培養を行い、過剰発現させたときの歯髄細胞への影響を検討している。また、直接、イヌ生活歯髄切断面上にGDF11遺伝子を応用し、その歯髄細胞の象牙芽細胞への分化に及ぼす影響を調べている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M. Nakashima,T. Toyono,T. Murakami A. Akamine: "Transforming growth factor-β superfamily members expressed in rat incisor pulp."Archs oral Biol.. 43・9. 745-751 (1998)

  • [文献書誌] M. Nakashim,T. Toyono,A. Akamine,A. Joyner: "Expression of growth/defferntiation factor 11,a new member of the BMP/TGFβ superfamily during mouse embryogenesis."Mech. Dev.. 80・2. 185-189 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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