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1999 年度 実績報告書

炎症・ホルモン・環境ホルモンがプラーク微生物に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11470415
研究種目

基盤研究(B)

研究機関広島大学

研究代表者

二川 浩樹  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10228140)

研究分担者 西村 正宏  広島大学, 歯学部, 助手 (00294570)
玉本 光弘  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00136110)
浜田 泰三  広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
牧平 清超  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80304450)
キーワードCandida albicans / biofilm / serum / soft lining material
研究概要

我々はデンチャープラークの為害性に注目し、デンチャープラーク中のC.albicansをはじめとする微生物の付着・定着機構やバイオフィルム形成能について検討をを行ってきた.最近では,C.albicansは、S.mutansとほぼ同等のハイドロキシアパタイトヘの付着能を有し、特に歯肉溝浸出液タンパクの存在下でその付着能が最大になることを明らかにした。加えて,象牙質のタンパク成分であるタイプIコラーゲンに対する定着では,S.mutans,S.sanguisが唾液存在下でその定着が最大になることに対して,
Actinomyces,LactobacillusやC.albicansは歯肉溝浸出液タンパクの存在下でその定着能が最大になることを明らかにした。したがって,本研究では炎症下で放出されるサイトカイン,生体ホルモンあるいは歯科材料中の環境ホルモンがプラーク微生物叢の変化に与える影響について検討を行った結果以下の知見を得た.
・C.albicansの軟質材料表面での発育は,軟質材料の成分の影響を受けた.
・フッ素系および加熱重合型シリコーン軟質裏装材では,材料成分それ自体にC.albicansに対する殺菌作用があり初期接種菌の一部が殺滅されるた.
・アクリル系軟質裏装材の成分には殺菌作用は認められなかったが,持続的な成分の溶出に伴う発育阻害が引き起こされた.
・常温重合型シリコーン裏装材ではこのような抗菌性は認めなかった.
・上記のような抗菌作用は,サーマルサイクルおよびペリクルの存在によって有意に減少した.
・C.albicansの軟質材料表面での定着は,発育とはまた異なった傾向を示したが,やはり炎症時にみられる血清成分により著しく促進された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nikawa H. et al.: "Interactions between thermal cycled resilient denture lining materials, salivary and serum pellicles and Candida albicans on in vitro. Part I. Effects on fungal growth."Journal of Oral Rehabilitation. 27. 41-51 (2000)

  • [文献書誌] Nikawa H. et al.: "Interactions between thermal cycled resilient denture lining materials, salivary and serum pellicles and Candida albicans on in vitro. Part II. Effects on fungal colonozation."Journal of Oral Rehabilitation. 27. 124-130 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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