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2001 年度 実績報告書

アルジネート膜を利用したGBR法への骨伝導性の付与

研究課題

研究課題/領域番号 11470436
研究機関鳥取大学

研究代表者

上山 吉哉  鳥取大学, 医学部, 助教授 (00168668)

研究分担者 石川 邦夫  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90202952)
キーワードGBR膜 / アルジネート膜 / リン酸含有アルジネート膜
研究概要

吸収性細胞遮断膜(GBR膜)として我々が開発したアルジネート膜は,動物験において細胞遮断膜として機能し実際に時間の経緯と伴に吸収していくのが確認されその有用性(2)ついて既に報告した.しかhし,骨再生の速度は即製のGBR膜を用いた場合と同程度であり,骨再生聞かんの短縮は見とめられなかった.そこでこのアルジネート膜がGBR膜としてさらに有用性を高めるために骨伝導性の付与を検討した.
1.リン酸含有アルジネート膜の作製
1%アルギン酸ナトリウム溶液にリン酸うを各々中性,酸性,塩基性にし含有させ,3%塩化カルシウムを加えて膜を作製したが膜は形成されなかった.そこで3%アルギン酸ナトリウムに中性リン酸を含有させ,10%塩化カルシウムを加えたところアルジネート膜は形成された.
2.骨芽細胞を用いたリン酸カルシウム含有アルジネート膜の評価
1.で作製したアルジネート膜上に骨芽細胞を播種し培養を行なったが,リン酸の添加で培養液のpHが酸性となり培地上で骨芽細胞が生育しなかった.そのためアルジネート膜に導入されたリン酸が骨芽細胞の活性化に及ぼす影響を検討する実験は成立しなかった.
3.リン酸含有アルジネート膜のin vivoにおける骨伝導性への影響
ラット脛骨に骨欠損を形成し同骨欠損部を中性リン酸含有アルギン酸ナトリウム水溶液で充満させた.その後塩化カルシウム水溶液を摘下しリン酸カルシウムを均一に含有するアルジネート膜を形成した.その結果,経時的に欠損部の骨再生を組織学的に検討したが,対照群に比して明らかな骨再生期間の短縮は得られなかった.逆にリン酸含有アルジネート膜を用いた標本では,多くに同部の感染像が見とめられた.
(総括)
アルジネート膜にリン酸を含有させることにより骨再生期間の短縮が得られると考えin vivo, in vitroの実験を行なったが意図した結果は得られなかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ueyama Y, Ishikawa K, Mano T, Koyama T, et al.: "Initial tissue response to anti-washout apatite cement in the rat palatal region : comparison with conventional apatine cement"J Biomed Mater Res. 55. 652-660 (2002)

  • [文献書誌] Ueyama Y, Ishikawa K, Mano T, Koyama T, et al.: "Usefulness as guided bone regeneration membrane of the alginate membrane"Biomaterials. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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