研究課題/領域番号 |
11470454
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
小椋 正 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00059362)
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研究分担者 |
重田 浩樹 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (10274854)
吉原 俊博 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60261319)
森主 宜延 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (60128460)
今中 啓之 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (80223329)
長谷川 大子 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00295271)
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キーワード | 若年者 / 顎関節症 / 疫学 / 顎関節症患者 / JRA / 思春期 / MRI / 画像診断 |
研究概要 |
平成12年度の疫学調査は、北海道の小都市である紋別市と北見市で実施した。調査は、学校歯科検診と一緒に実施するため、平成12年6月5日〜6月16日に行った。協力してもらえた学校は、小学校1校、中学校2校、高等学校5校で、在籍者計3345名を対象に資料収集を行った。北海道の対照地区として平成13年度に行う沖縄地方の離島は、宮古島の平良市で平成13年5月21日〜28日に実施出来るよう平良市歯科医師会と日程を調整中である。平良市で調査に協力してもらえる学校は、平良市立久松小学校、平良市立平良中学校、平良市立北中学校、沖縄県立宮古高等学校、沖縄県立宮古農林高等学校、沖縄県立翔南高等学校である。なお、すでに沖縄県教育庁保健体育課と平良市教育委員会にも調査を実施する事の報告と了承を得ていることを書き添えておく。 一方、臨床的研究においては、慢性関節リウマチ(RA)患者72名と若年性関節リウマチ(JRA)患者20名を対象に顎関節の臨床症状の発現頻度および咬合状態を調べ、次のような結論を得た。 RAおよびJRA患者とも正常咬合群より不正咬合群において顎関節の臨床症状の発現頻度は高かった。また、不正咬合群の中では、上顎前突と開咬の発現頻度が高い傾向を示した。なお、RA患者の咬合の特徴は上顎前突の発現頻度が高く、JRA患者の咬合の特徴は開咬の発現頻度が高い傾向が認められた。さらに、顎関節の臨床症状と咬合状態の分布は、RAおよびJRA患者間での有意差は認められなかった。 その他の臨床的研究としては、顎関節症患者の心理学的対応やMRIの撮影および治療前後の採血を継続しているので来年度にはそれらを発表することが出来ると考えている。
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