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1999 年度 実績報告書

炎症歯周組織におけるアデノシンの作用およびその作用機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11470461
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

村上 伸也  大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70239490)

研究分担者 佐保 輝之  大阪大学, 歯学部・付属病院, 助手 (10263295)
島袋 善夫  大阪大学, 歯学部, 助手 (50231361)
岡田 宏  大阪大学, 歯学部, 教授 (40038865)
野崎 剛徳  大阪大学, 歯学部, 助手 (30263304)
池澤 一彦  大阪大学, 歯学部, 助手 (80294114)
キーワードアデノシン / アデノシンレセプターアゴニスト / 歯肉線維芽細胞 / サイトカイン / IL-6 / 細胞外基質 / ヒアルロン酸 / 歯肉上皮細胞
研究概要

in vitroにて継代培養しているヒト歯肉線維芽細胞(HGF)のサイトカイン産生、とりわけ炎症性サイトカインの一つとして歯周病の病態形成に密接に関連していると考えられるIL-6の産生に及ぼすアデノシン、アデノシンレセプターアゴニストの影響につき検討を加えた。その結果、アデノシンおよびアデノシンレセプターアゴニストの1つである2-chloroadenosine(2-CADO)にてHGFを刺激することによりIL-6の産生が惹起されることがELISAの結果より明らかとなった。また、細胞内cAMPを上昇させることが知られているProstaglandin E1あるいはforskolinの刺激でHGFからのIL-6産生が誘導されること、アデノシンあるいは2-CADOがHGF内のcAMP濃度を高めること、プロテインキナーゼA(PKA)の阻害剤であるH89でアデノシンによるIL-6産生誘導が阻害されることから、cAMPおよびPKA経路がアデノシンによるHGF内刺激伝達において重要な役割を演じていることが示された。また、アデノシンレセプターサブタイプ特異的なアンタゴニストを用いた阻害実験から、アデノシンA2bレセプターが相対的に重要な役割を演じていることが示唆された。また、HGFをアデノシンおよび2-CADOで刺激することによりヒアルロン酸合成酵素(HAS)のmRNAレベルの亢進が認められており、この作用発現にcAMPおよびPKAの関与が認められるか否かを現在検討している。また、歯肉組織より選択培地を使用することにより歯肉上皮細胞を単離培養することにすでに成功しており、次年度はこの上皮系細胞のサイトカイン産生を本年度と同様の手法により検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Murakami S., et al.: "Adenosine regulates the production of interleukin-6 by human gingival fibroblasts via cyclic AMP/protein kinase A pathway"Journal of Periodontal Research. (in press).

  • [文献書誌] 橋川智子: "歯肉線維芽細胞のヒアルロン酸合成酵素発現に及ぼすアデノシンの影響"炎症. (発表予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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