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2001 年度 実績報告書

海洋生物由来の抗痴呆作用物質の探索と合成

研究課題

研究課題/領域番号 11470473
研究機関東京薬科大学

研究代表者

山田 泰司  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10057317)

研究分担者 見留 英路  東京薬科大学, 薬学部, 助手 (00266892)
宮岡 宏明  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (10231622)
キーワード海洋天然物 / stolonidiol / コリンアセチルトランスフェラーゼ / 軟体サンゴ / 抗痴呆
研究概要

沖縄産海洋生物からの抗痴呆活性物質の単離構造決定 本年度は、沖縄産海綿からの新規化合物の探索を行った。沖縄県小浜島近海で採集した海綿Dactylospongia elegansのメタノールおよびアセトン抽出物について、各種クロマトグラフィーを繰り返し行うことにより、6種の新規セスキテルペノイドキノンであるdactyloquinones A-Fとγ-ラクトンを有する4種の新規セスキテルペノイドキノン関連化合物であるdactylolactones A-Dを単離することができた。これら化合物の構造は、IRスペクトル、UVスペクトルおよびNMRスペクトルの解析から決定した。
Stolonidiolの合成 連続Michael反応によりビシクロ[2.2.1]ヘプタン誘導体を立体選択的に得、それをβ-ヒドロキシケトンに誘導後、レトロアルドール反応により位置選択的な炭素-炭素結合の切断反応およびstolonidiolの12位に相当する位置の異性化を行い、四置換シクロペンタン誘導体を立体選択的に合成した。ついで14位のケトンをWolff-Kishner還元しメチレンに変換後、アルキルスルホンに導き、別途合成したアリルヨーダイドとのカップリングを行い、脱スルホン化、リン酸エステルとのカップリング、分子内Horner-Emmons反応により11員環の構築を行い、stolonidiolの全ての炭素骨格を備えた化合物を合成した。次いで本化合物のエステルをDIBAHにより還元し、MOM基を脱保護することにより、dolabellaneジテルペノイドであるstolonitrieneを合成することができた。次にstolonitrieneのホモアリルアルコールおよびアリルアルコールを順次、立体選択的にエポキシ化することでstolonidiolの全合成を達成することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroaki Miyaoka: "Total Synthesis of Marine Diterpenoid Stolonidiol"Tetrahedron Letters. 42(52). 9233-9236 (2001)

  • [文献書誌] Hidemichi Mitome: "Dactyloquinones A and B, New Sesquiterpenoid Quinones from the Okinawan Marine Sponge Dactylospongia elegans"Journal Natural Products. 64(12). 1506-1508 (2001)

  • [文献書誌] Hidemichi Mitome: "Dactyloquinones C, D and E, New Sesquiterpenoid Quinones from the Okinawan Marine Sponge Dactylospongia elegans"Tetrahedron. 58(9). 1693-1696 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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