研究課題/領域番号 |
11470503
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石岡 千加史 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60241577)
|
研究分担者 |
鈴木 貴夫 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (90292276)
柴田 浩行 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50260071)
|
キーワード | hMLH1 / 機能 / 診断 / ミスマッチ修復 / 大腸癌 |
研究概要 |
本年度研究のうち、出芽酵母によるhMLH1の機能診断システムの開発・改良に関して、酵母のマーカー遺伝子としてGFP遺伝子を用いることにより蛍光強度の測定による定量的なアッセイが可能であることを、他の癌抑制遺伝子であるp53およびそのホモログであるp63/p51遺伝子の酵母内転写系で確認した。このGFPをLacZ遺伝子によるこれまでのミスマッチ修復リポータープラスミドに導入し、酵母のミスマッチ修復能をGFPの蛍光測定でモニターできる系を開発した(論文投稿中)。変異導入によるhMLH1の機能解析に関しては、部位特異的変異導入法によりhMLH1上に遺伝性大腸癌家系由来の60種類のミスセンス変異を作製し、上記の酵母システムでhMLH1の変異がその機能に及ぼす影響をアッセイした。その結果、遺伝性大腸癌家系由来のhMLH1変異の大部分が、hMLH1の機能を障害することが明らかになった(論文投稿中)。変異導入法に関しては、、合成オリゴヌクレオチドによるコドンランダマイゼーション法を行ったが、効率やコストの点で問題が生じたため、部位特異的変異導入法に変更した。平成12年度では、高率良く変異を導入する方法の開発を研究計画に追加する予定である。
|