研究課題/領域番号 |
11470511
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
渡邉 裕司 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (10012642)
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研究分担者 |
東田 道久 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (20207525)
松本 欣三 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (10114654)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 記憶学習 / 両側総頚動脈永久結紮 / differential display / long term potentiation / アデノシン受容体 / semi-quantitative PCR / rat brain / NG108-15 |
研究概要 |
両側総頚動脈永久結紮(2VO)ラットはこれまでの研究から、白質部位での顕著な神経変性とグリアの活性化が認められることなどから、白質脳症のモデル動物となる可能性が示唆された。本研究では、関連する分子のクローニングをdifferential display法により行ない、数種の因子が単離同定した。そのうちで新規かつ発現変化の著しい2つの因子について、さらに機能解析を目指した研究を行なった。2VO処置後4日時点で増大する因子vof-21および2VO処置4カ月時点で増大している因子vof-16は現在までにそれぞれ1,600bpおよび780bpの配列を明らかにし、全長解析に向け研究を続けている。何れも新規配列であった。vof-21はその発現が2VO処置後7日でピークとなり、14日で元のレベルにまで戻った。vof-16は、海馬、大脳皮質に多く、詳細に検討すると、梨状葉やtenia tecta、大動脈周囲部などの、総じて液性因子と接する部分に多いことが明らかとなった。両因子は、培養NG108-15細胞中にも存在した。これらの因子の機能を検討するためのアンチセンス法の基礎検討を行ない、pH感受性リポソームの利用によりNG108-15中へのアンチセンスの取り込み効率が著しく増大する事がわかった。さらにペオニフロリンの学習障害改善作用の機序についての検討を海馬スライスを用いて行ない、アデノシン系、ムスカリン系のそれぞれの系が関連する長期増強現象の抑制を、ペオニフロリンが解除する事を示した。
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