研究課題/領域番号 |
11470527
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 禮子 千葉大学, 看護学部, 教授 (90132240)
|
研究分担者 |
菅原 聡美 千葉大学, 看護学部, 助手 (70323409)
小西 美ゆき 千葉大学, 看護学部, 助手 (30292684)
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 講師 (10251191)
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
|
キーワード | 外来 / 外来看護 / 癌患者 / 通院 / 主体的療養 / 外来看護モデル / フォーカスグループ / ニード |
研究概要 |
平成11年度〜平成14年度に行った本研究の全結果に基づいて外来通院するがん患者の主体的療養を支援するための外来看護モデルを作成した。本モデルの構成は以下の3概念から成る。 1.外来通院するがん患者 外来通院するがん患者は健康状態の改善のために主体的に療養する。主体的療養とは、自分の問題を自分自身が解決し、自分らしく生活を送ることである。がん・がん治療についての理解と意思決定等の5つは、外来通院するがん患者が主体的に療養するための克服課題であり、患者は、これらの課題に取り組む中で、自分にとっての問題を認識し自分自身が解決し、自分らしく生活を送る。外来通院するがん患者の主体的療養には、自己学習の充実と対処能力の向上が重要である。外来通院するがん患者は、外来の場において外来看護に接することにより、主体的療養への支援を得、それをもとに自宅で主体的に療養をする。 2.外来の場 外来通院するがん患者が、外来看護による主体的療養への支援を得るためには、外来の設備・システムが患者のニードに合致するよう整備された、患者にとっての利便性が高い場が必要であり、その重要な要点は、患者支援要員(非専門職)の活用、患者専用図書・資料室の設置等である。 3.外来通院するがん患者の主体的療養を支援する外来看護 外来通院するがん患者の主体的療養を支援する外来看護の目標は、患者が主体的に療養ができるようにすることである。外来看護は、外来看護実践と外来看護実践システムから成る。外来看護実践は、外来における看護実践の内容そのものであり、患者-看護師関係の確立・継続、患者についての理解、温かい対応を基盤として、患者個々に対する看護過程の展開、患者の自己学習の促進、対処能力向上への支援を行う。外来看護実践システムは、外来看護実践を行うための組織・体制であり、その重要な要点は、プライマリーナーシング制の導入等である。
|