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2002 年度 実績報告書

妊娠分娩産褥期に体験する女性のマイナートラブルへの看護援助モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11470530
研究機関高知女子大学

研究代表者

松枝 睦美  高知女子大学, 看護学部, 講師 (30347653)

研究分担者 益守 かづき  高知女子大学, 看護学部, 講師 (20238918)
山本 あい子  兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80182608)
新道 幸恵  青森県保健大学, 学長 (30162796)
キーワードマイナートラブル / 妊娠 / 産褥 / 保健指導 / 看護援助
研究概要

平成11年度および12年度に実施してきた文献検討、また平成12年度から13年に実施した妊婦や助産師へのインタビュー結果を基に、本年度は3つの活動を行った。
まず、第26回ICM大会(オーストリア開催)において今までの成果を発表し、マイナートラブル(以下MTとする)に関する意見交換を行った。さらに、ウィーン在住の妊婦や育児中の日本人女性および助産師にインタビューを行い、MTに関する考え方や対応方法の文化的相違を調査した。その結果、MTは文化や生活様式の違いにより、多少の変化があり対応方法に相違があることがわかった。
次に、女性が妊娠に伴いどのようなMTを体験し、それによりどのような日常生活上の苦痛を来し、どのような対応方法をとっているかを明らかにするために、正常経過の妊婦約100名に質問紙を配布し、84名から回答を得た。【平均年齢30.6(±4.4)歳、初産43名(51.2%)、経産41名(48.8%)】体験しているMTの数は1-45【平均11.7(±8.8)]で、それらへの対応の多くは、自分なりの工夫や、我慢であった。3つ目の活動は、看護者のMTに対する援助方法を明らかにするために、250名の助産師に質問紙を配布し36名の回答を得た。[平均年齢35.2(±14.8)歳、平均助産師歴11.7年]MTの体験者は約3割であった。自分の指導や援助の効果を常に確認しているものは3名であり、多くが妊婦との関わりの短さの問題を指摘していた。MTに関する相談は、便秘16名、腰痛15名、つわり12名等であった。
以上より、妊婦は多くのMTの症状を抱えており、それに対する適切な対応方法も見つけられていなかった。また助産師も適切な対応がとれていないと認識していた。今後はデータを元に外来等の短時間の関わりでも効果のある、妊婦がより快適な妊娠期を過ごすことができるような援助方策、システムを考えていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sachi Kishida, Sachi, Sachie Shindo, Aiko Yamamoto, Nobuki Shimaoka, Kayoko Nishino et al.: "Japanese Pregnant Women's Perceptions to Minor Troubles and Coping Behaviors"26^<th> Trinnail congress. (Icm 2002)/6. (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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