研究概要 |
1.平成13年度は1961年から開始された我が国の科学技術動向調査統計を活用して、附置研究所の分野別、性格別研究費、研究者、研究補助者、技術者、事務系職員の動向などのデータベースを作成した。 2.これまでの調査を補充するとともに、平成11年(8160)16平成14年にかけての急激な変化(研究所の理念・目的をはじめ再編統合化など)を可能な限り、収集することに努めた。 3.附置研究所の本格的な展開は戦後のことではあるが,1939(8160)1644年に24研究所が設立され附置研究所の位置が確立しており,戦後新制大学発足時には48研究所が存在していた。その後1959年までに22研究所、1969年までに14研究、79年までには4研究所が新設された。1960年までに廃止された研究所数は13研究所であったが、これ以降はほとんど廃止(3研究所のみ廃止)されることはなかったが、80年代に入ると統廃合による廃止も含めると10研究所が廃止された。これまでに附置研究所の数は最大74研究所存在した。今回の詳細な調査で平成12年度研究実績報告書に記載した時期区分や研究所の新設数はかなり修正が必要なことが判明した。 4.我が国の科学技術の発展が各地の大学の理・工・医・農の各学部や大学院の活動に大きく負っていることは言をまたないが,附置研究所が果たした役割・機能も大きく附置研究所群を歴史的に総体としてとらえて,その存在の全体像を科学技術の発展や科学技術政策的な見地から動態的にとらえることができた。 5.この2(8160)163年の間の研究所群の変化は著しく、しかも、大きく性格を変えようとしていることが明確になりつつあり、引き続き調査・解析が急務となっている。
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