研究課題/領域番号 |
11480008
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
高橋 和子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10114000)
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研究分担者 |
原田 奈名子 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (70181021)
久保 健 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60125698)
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キーワード | 具体的展開モデルの開発 / 体ほぐし / 実践可能な教材 / 西洋の心身技法 / 野口体操 |
研究概要 |
今年度の主要研究は「身体性の教育」の構想と具体的展開モデルの開発である。 まず、「構想立案」の為の一貫としては、新しい身体技法を経験した。9月には劉美珠氏(台東師範學院教育學部・副教授)を台湾よりお招きし、BMC(西洋の心身技法)を、11月には羽鳥操氏(野口体操の会主宰)による野口体操を、経験した。これらの技法のアプローチは各々違うが、共通点は身体の内部感覚を研ぎ澄ますことであり、この要素を大事にしながら、学校現場への教材化をどのように図るかは今後の課題として残った。 「具体的展開モデルの開発」にあたっては、昨年度の研究で小学校で実践可能だと推察された教材を選択し、2県の小学校(海老名市立海老名小学校5年生3クラス・藤沢市立辻堂小学校5年生1クラス・石巻市立住吉小学校5年生1クラス)で検証授業を行った。その結果、「体ほぐし」を初めて行う教員においても、次の教材は実践可能であることが分かった。「目かくし鬼ごっこ・全力疾走・ザーザー降るのは天の雨・かごめ・呼吸・お地蔵さん運び・腕ぶら・寝にょう・酔っぱらい運び・私は鏡・私は影・1.2.3人→3.2.1人・握手で当てよう・空間探索・暗闇であった友・新聞紙・船こぎ遊び・天国への旅・前向きエレベーター・後ろ向きエレベーター・連れてって」。 また、成果は著書を発刊し、関連研究が雑誌論文に多く掲載された。また、日本体育学会(奈良)並びにスポーツ教育学会(大阪)のシンポジストとして発表する機会を得た。
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