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1999 年度 実績報告書

糸魚川静岡構造線活断層帯におけるスリップ・パーティショニングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11480019
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

池田 安隆  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70134442)

研究分担者 今泉 俊文  山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (50117694)
東郷 正美  法政大学, 社会学部, 教授 (70061231)
佐藤 比呂志  東京大学, 地震研究所, 助教授 (00183385)
キーワード糸魚川静岡構造線 / 活断層 / ストップ・パーティショニング / 反射法地震探査 / 重力探査
研究概要

糸魚川静岡構造線活断層帯は,中部日本の現在のテクトロニクスを解明する上で最も重要な構造要素の一つである.同断層帯の動きは,横ずれを主とするが同時にかなり大きな逆断層成分を有するので,地表近くでは逆断層とその上盤側に分岐した左ずれ断層とによってslip partitioningを生じているものと予測される.本研究では,地下構造と地表変形のデータを取得して、これを実証する事を試みる.
平成11年度に実施した主な調査・研究は以下の通りである:
1.糸魚川静岡構造線北部の神城断層においてS波を用いた高分解能の極浅層反射法地震探査を行った.その結果断層先端部は数枚の低角スラストに分岐し下位の断層面はblind thrustとなっている事が分かった.従って,この断層のnet slip速度は従来の見積もりよりも大きくなる可能性が高い.
2.上記の結果を基に,神城断層でnet slip速度を明らかにするためのボーリング調査を実施した.現在データ解析中である.
3.糸魚川静岡構造線中部セグメント(富士見地区)においてP波を用いた浅層反射法地震探査を行った.その結果従来マッピングされていた横ずれ断層の東側に,西傾斜の低角逆断層が存在する可能性が高いことが分かった.また,既存の重力異常データを解析して,同測線に沿う密度構造を求めたところ,浅層反射法地震探査の結果と調和的な構造が得られた.
4.糸魚川静岡構造線北部の牛伏寺・赤木山の2断層を横切る測線に沿って,高分解能の重力探査を実施した.取得したデータは現在解析中である.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 池田 安隆: "飛騨高原と近畿三角帯の鮮新世以降のテクトニクス"地球. 21・3. 137-144 (1999)

  • [文献書誌] 今泉 俊文: "活断層の分布からみた東北地方の地形起伏"地球(号外). 27. 113-117 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤 比呂志: "東北日本の地殻構造と伸張テクトニクス"地球(号外). 27. 135-141 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤 比呂志: "東北日本の主要断層モデル"地球. 21・9. 569-575 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤 比呂志: "内陸大規模地震の震源断層を探る"科学. 70. 58-65 (2000)

  • [文献書誌] 今泉 俊文: "都市圏活断層図「諏訪」"国土地理院. 1 (1999)

  • [文献書誌] 東郷 正美: "都市圏活断層図「大町」"国土地理院. 1 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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