研究課題/領域番号 |
11480029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大高 一雄 千葉大学, 先進科学教育センター, 教授 (40010946)
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研究分担者 |
金子 克美 千葉大学, 理学部, 教授 (20009608)
井宮 淳 千葉大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (10176505)
上野 信雄 千葉大学, 工学部, 教授 (40111413)
ユードソン ウラジミール 千葉大学, 先進科学教育センター, 教授 (00322032)
松元 亮治 千葉大学, 理学部, 教授 (00209660)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 飛び入学 / サマースクール / 科目等履修 / 自己点検 / 外部評価 / 高大連携 / パソコン教室 |
研究概要 |
平成7年11月に科学技術基本法が制定され、従来よりも強力に科学技術の創造と展開に努める必要性が指摘された。千葉大学では、平成8年に先進科学プログラムを発足させ、平成10年4月から、物理学の分野で高校2年生を大学に受け入れるいわゆる「飛び入学」を実施した。 本研究はそのような特別な位置を占めている千葉大学の飛び入学生の物理分野でのよりよい総合的カリキユラムを開発することを目指す。更に大学内での才能ある学生の教育にとどまらず、高校の一般の教育現場にまで踏み込んで新しい理科教育についての高大連携のあり方を探ることも目的のひとつとしている。そしてこの目的に向かう実践の形態として、文科系までの教官を含めた教官集団を形成し、飛び入学制度についての自己点検を行うこと、高校の物理教師を我々の実践の活動の中に参画させて、高大連携を実践することを意図した。 飛び入学の制度の充実としては、先進科学セミナーの内容の充実を図り、毎年の改定を行って模索してきた。改定の方向は、主として将来物理学の研究者になるという色彩を鮮明にする方向での充実を図った。飛び入学生の教育問題の評価としては自己点検報告書「はばたけ若き挑戦者-教育問題抜粋編」を上梓し外部評価にかける準備が整った。 高大連携については、幾多の催し物を実施して、いずれもが千葉大学の毎年恒例の行事にまで発展した。これらの行事には高校の物理の教師も参加して、高大連携の大きなきっかけができ、高校教育と大学教育の連携を図る実験工房の創設に結実した。物理中心の飛び入学の実践を通して、物理以外の分野への飛び入学の拡大が千葉大学工学部のスケジュールの中に入ってくるまでに具体化した。飛び入学が、千葉大学の評価を高めるのに大いに役立っているとの認識が学内に広まりつつあるのは、高大連携などの地道な努力と伴に歩んできた飛び入学関連の活動が実りつつあるものである。
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