研究課題/領域番号 |
11480040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
小林 悦雄 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (40132089)
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研究分担者 |
早瀬 光秋 三重大学, 教育学部, 教授 (80132330)
長島 忍 立教大学, 経済学部, 教授 (90126136)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | Web-based Tests / ウェブ利用のオンライン試験 / 公開システム / オンライン試験自動作成 / ビデオファイル利用 / 得点履歴アクセス / 大量アクセス / サーバーの強化とセキュリティ |
研究概要 |
昨年度に開発したオンライン試験自動作成システムをさらに改良して、WebASC (Web-based Automatic Shiken Creator)と命名し、4月より立教大学と三重大学の授業で使用しつつ、誤作動の除去作業を行った。単一ページ問題を6ページまで統合できる複合問題作成機能を加えた。これよって、インターネット上でだれでもオンライン試験を作成し、その作った問題を満足するまで作り直し、すぐに実施することができるようになった。さらに、このシステムが採点を行い、受験者の得点履歴を保存し、オンライン試験作成者が自由に試験履歴を閲覧できるようにした。6月に、このシステムの開発過程と使用結果をフィンランドのタンペレで行われた国際メディア教育学会で発表した。その後、メイリングリスト等を通じて8月に一般公開した。しかしながら、一週間ほどしたところでアクセス量が過大となり、ネットワークカードが壊れたり、サーバーの動作が遅くなるなどの問題が生じ、大量のアクセスに耐えうる高性能のサーバーの必要性が認められた。公開ページはhttp://www.rikkyo.ne.jp/~kobayasi/webasc/kokaiyo.htmlにおいた。この使用状況について、11月に鹿児島で行われた全国教育工学会で発表した。また、名古屋で行われた日本メディア学会においても、システムの使い方とこれまで作られた問題についての発表を行い、本システムの広範な使用を呼びかけた。 昨年度作成したビデオ教材を、RealPlayerとQuickTime Player用のビデオファイルに変換して、英語のリスニングテストに使用したが、数メガバイトのビデオファイルは、30人ほどが一斉にダウンロードすると、そのスピードが極端に遅くなり、クラス単位のオンライン試験あるいはオンライン練習ができなくなることが分かった。教師が一人で確認使用するときには問題がないために、実際のクラス使用の時にこの問題がわかり、大変混乱した。大きなファイルを円滑に転送できるネットワーク環境ができるまでは、小さなファイルを使うことがのぞましい。このシステム公開以来、プログラムが動いているサーバーに対して、世界各地からシステムの過剰使用とサーバーへの不正侵入が試みられる痕跡があり、今後サーバーの高速化とセキュリティ強化を行いながらさらに使いやすいシステムへと改良をして行きたい。
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