研究課題
1.本研究の目的は、遠隔地にあり、かつ異なる性格の神奈川県立生命の星・地球博物館と愛媛県城川町立地質館を例にして、様々な規格の博物館資料や情報をデジタル化したデータベースを構築し、インターネット上で活用できる博物館ネットウークの実用化を図ることと、このネットワークを活用した博物館の特性を活かした新しい地球科学教育システムのモデルを構築することである。そこで、プロバイダーとの協力によりホームページ(http//www1.cominitei.com/)を開設し、そこに下記のプログラムの主なものを展開して、新しい教育プログラムの試行を行った。2.固定型デジタル・データベースの構築:地球科学現象を取り上げた「地球のからくり」、地域の地質を取り上げた「神奈川の大地」、衛星画像を活用した「宇宙からみた地球」、学芸員が見た世界の地質を紹介する「地球地学紀行」、地球の営みがつくりだしたさまざまな現象をいろいろな視点でとらえることに着目した「人と大地と」などの画像データベースを構築し、CD-ROM化を行った。これらのデータベースには質問箱を用意し、利用者とのインターラクティブな交流も展開している。3.増殖型デジタル・データベースの構築:市民が自ら地球科学や自然を考え、理解することができるものとして、身近な自然を投稿できる「身近な自然史」、学芸員や博物館ボランティア、さらには一般市民が採集した砂のデータベース「砂の自然史」をホームページ上に公開した。4.博物館ネットワークの公開:人、資料、情報の交流を通じた新しい科学教育の実践を目指した神奈川県立生命の星・地球博物館と城川町立地質館との博物館ネットワークの実践活動記録をホームページに公開した。
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