研究分担者 |
西岡 伸紀 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90198432)
勝野 眞吾 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (70098523)
川畑 徹朗 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50134416)
島井 哲志 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (30136973)
春木 敏 兵庫女子大学, 短期大学部, 助教授 (80208694)
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研究概要 |
青少年の現在および将来の健康にとって,喫煙・飲酒・薬物乱用,性行動,食生活,身体活動などの行動が深い関わりを持っていることはよく知られている。こうした行動は十代のうちに形成されるため,行動変容に結び付く学校健康教育の実施が今求められている。欧米の健康教育研究によれば,青少年の自尊心,ストレス対処スキル,社会的スキルを含むライフスキルを形成することが,行動変容にとって有効であることが明らかになっている。また,こうしたライフスキルの形成は今回の中央教育審議会で強調された「生きる力」の形成にも寄与すると考えられる。本研究の目的は,我が国の青少年の危険行動を防止するためにライフスキル形成を基礎とする総合的健康教育プログラムを開発することである。 上記の目的を達成するために本年度は,(1)青少年のライフスキルや健康行動に関する国内外の研究成果を参考に,小学生用,中・高校生用の調査票を開発した。そしてパイロット調査のための学校を選定した。なお,パイロット調査は来年度の始めに実施予定である。(2)来年度の後半に実施予定の本調査のための標本抽出計画について検討した。その結果,学校を第1次抽出単位とし,次に抽出された学校の児童・生徒の中から調査対象者を抽出するという2段抽出法を採用することとした。また学校の抽出法に関しては,各校の児童・生徒の総数で重みをつけて学校を抽出するという確率比例抽出法を採用することとした。現在「全国学校総覧」をもとにデータベースを作成中であり,来年度は採用した標本抽出計画に基づいて全国の小・中・高等学校から約3〜4万人の児童・生徒を抽出し,我が国の青少年のライフスキルと健康行動の実態および両者の関連性について検討する予定である。
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