研究課題/領域番号 |
11480052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
日比谷 潤子 慶應義塾大学, 国際センター, 助教授 (70199016)
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研究分担者 |
陣内 正敬 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (70154424)
渋谷 勝己 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90206152)
太田 一郎 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (60203783)
ロング ダニエル 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00247884)
松田 謙次郎 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 助教授 (40263636)
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キーワード | 日本語の変異 / 中間言語 / 言語接触 / 方言接触 / 変異の理解 |
研究概要 |
本研究の目的は、フィールド調査によって収集したデータをもとに、現代日本語における言語変異の実態を明らかにすることである。 一口に日本語の変異といっても様々なタイプのものがあるが、今年度は(1)音調(特に文末誌)、(2)動詞の活用(特に尊敬形)、(3)格助詞の脱落(特に「を」)を取り上げ、日本語母語話者から収集した自然談話録音資料を用いて、その諸相を分析した。 さらに、本研究のもう一つの柱として、非母語話者の日本語、つまり中間言語における変異に着目し、中間言語資料の収集、及びそのコーパス化の方法について検討した。今年度はオーストラリア人英語母語話者の談話資料を継続的に収集し、縮約現象の一つである長母音短縮について萌芽的な研究を行った。また、別な研究グループが既に作成した「KYコーパス」を利用して、格助詞の脱落についても分析を始めている。さらに比較の対象として、混合言語を取り上げ、小笠原在住の欧米系島民の混合言語の諸特徴を記述した。 最後に、非母語話者による日本語の変異の理解という観点から、外来語の理解に関する実験的研究を行った。
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