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2001 年度 実績報告書

シミュレーション・リサンプリング支援統計システム

研究課題

研究課題/領域番号 11480056
研究機関徳島文理大学

研究代表者

山本 由和  徳島文理大学, 工学部, 助手 (80240133)

研究分担者 中野 純司  統計数理研究所, 統計計算開発センター, 教授 (60136281)
杉原 正顯  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80154483)
西尾 敦  明治学院大学, 経済学部, 教授 (00143686)
小林 郁典  徳島文理大学, 工学部, 助手 (90248328)
キーワードJava言語 / 並列分散処理 / XploRe
研究概要

本年度は,汎用的な統計解析システムJasp(Java based statistical processor)の拡張性と並列分散処理機能の検討と設計を行い,主に拡張性の実装を行った.Jaspは,シミュレーション・リサンプリングのことを考慮しながら設計され,統計手法を記述するためのJasp言語が備わっている.しかし,計算量の関係もあり,外部プログラムを簡単に呼び出して実行できる機能や並列分散処理機能の必要がある.
拡張性に関しては,Jaspに他言語または他のシステムとのリンク機能を実現した.
まず,他言語とのリンク機能は,Jasp言語にJava言語やC, Fortran言語などで実現された統計計算やグラフ表示のためのソフトウエアをJasp言語から利用できるようにした.次に,他のデータ解析システムとのリンク機能については,2種類のシステムを利用できるようにした.1つは,Microsoft Windows上において広く利用されている表計算ソフトウエアの1つであるMicrosoft Excelである.これによって,ExcelのデータをJaspに取り込むことやExcelにJaspのデータを送り込むことができる.もう1つのシステムは,データ解析システムであるXploReである.これは,XploReの統計手法をJaspに取り込む機能である.
並列分散処理機能については,計算機時間を短縮するための機能をJaspに組み込むことに関して検討と設計を行った.現在,並列計算や分散計算において良く利用されているMPI(Message Passing Interface)やPVM(Parallel Virtual Machine)などを考慮して,Jasp言語を利用することによって,これらよりも簡単に並列計算や分散計算を実現できるように設計を行った.この機能は,Java言語に関連した技術の1つであるJiniを利用して実現する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤原丈史, 中野純司, 山本由和, 小林郁典: "Java言語による統計解析システムJasp"統計数理. 49・2. 333-343 (2001)

  • [文献書誌] 小林郁典, 中野純司, 渡邉勝正: "拡張したオブジェクトによる重回帰分析支援システム"計算機統計学. 14・2(掲載予定). (2001)

  • [文献書誌] Fujiwara T., Nakano J., Yamamoto Y., Kobayashi I.: "An implementation of a statistical language based on Java"Journal of the Japanese Society of Computational Statistics. 14・1(掲載予定). (2001)

  • [文献書誌] Yamamoto Y., Nakano J.: "Distributed processing functions of a time series analysis system"Journal of the Japanese Society of Computational Statistics. 14・1(掲載予定). (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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