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2002 年度 実績報告書

シミュレーション・リサンプリング支援統計システム

研究課題

研究課題/領域番号 11480056
研究機関徳島文理大学

研究代表者

山本 由和  徳島文理大学, 工学部, 講師 (80240133)

研究分担者 小林 郁典  徳島文理大学, 工学部, 講師 (90248328)
杉原 正顯  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80154483)
西尾 敦  明治学院大学, 経済学部, 教授 (00143686)
藤原 丈史  青山学院大学, 経済学部, 助手 (60348456)
キーワード知識表現 / 並列分散処理 / 支援システム / Java Spaces / Jini / Java言語
研究概要

本年度は,汎用的な統計解析システムJasp(Java based statistical processor)の並列分散処理概能と解析支援機能の設計と実装を行った.Jaspは,シミュレーション・リサンプリングのことを考慮しながら設計され,統計手法を記述するためのJasp言語が備わっている.並列分散処理機能と解析支援機能は,このJasp言語と密接に関連している.
並列分散処理機能は,シミュレーション・リサンプリングにおいて多量の計年が必要になった場合にできるだけ計算時間を短くするためのものである.特に,Jaspの使用者の身近にある安価で高性能なパーソナルコンピュータを利用することを考慮している.この場合には,異機種計算機を効率よく利用すること,できるだけ簡単に複数の計算機を利用した統計計算を行えることが必要となる.まず,計算能力の異なる異機種計算機群に対する簡単な負荷分散機能をJava Spacesによって実装した.次に,できるだけ簡単に利用できるようにするために,計算プログラムは分散処理のための数個のJasp言語の関数を利用することによって記述すること,ユーザは利用する複数の計算機やネットワークのことを意識しなくても良いということを実現した.
解析支援概能によって,例えば,ユーザが次に行うべき解析に迷った場合や統計量の判断に困った場合などにJaspからの助言を受けることができる.これを実現するためには,知識を定義する仕組みと定義された知識を利用する機能が必要である。まず,知識の定義には,Jasp言語を利用する.ユーザは,Jasp言語の簡単な文法にしたがって統計解析に関する知識をJaspに組み込むことができる.次に,知識の利用には,Jaspのユーザインタフェースを利用する.ユーザは,グラフィカルユーザインタフェース,または,キャラクタユーザインタフェースからJaspが持っている知識を利用した解析を行うことができる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Yamamoto et al.: "A mixed user interface for a statistical system"Computational Statistics. 17・3. 379-393 (2002)

  • [文献書誌] Y.Yamainoto, J.Nakano: "An object-based graphical user interface time series analysis"Computational Statistics. 17・3. 203-213 (2002)

  • [文献書誌] Y.Yamamoto, J.Nakano: "Distributed computing in a time series analysis system"Journal of the Japanese Society of Computational Statistics. 15・1. 65-77 (2002)

  • [文献書誌] I.Kobayashi et al.: "Representing Knowledge in the Statistical System Jasp"COMPSTAT2002 Proceedings in Computational Statistics. 503-508 (2002)

  • [文献書誌] I.Kobayashi et al.: "A Procedural and Object-Oriented Statistical Language"Computational Statistics. 17・3. 395-410 (2002)

  • [文献書誌] I.Kobayashi et al.: "Extensibilities of a java based statistical system"The Japanese Society of Computational Statistics. (掲載決定). (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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