研究分担者 |
新谷 健精 福島学院短期大学, 学長 (70007392)
影山 三平 広島大学, 学校教育学部, 教授 (70033892)
杉山 高一 中央大学, 理工学部, 教授 (70090371)
澤田 利夫 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40000062)
小野 英夫 明星大学, 理工学部, 教授 (00062315)
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研究概要 |
これまでの中学校・高等学校における統計教育は,簡単な事例を通じて確率や統計的方法の理論的展開をもっぱらにするものであった。しかし,今日の中学校・高等学校の生徒は,いわゆる理科・数学離れの現象をきたしており,従来型の論理展開方式では教える側も習う側も一定の限界に達している。 本研究の目的は,中学校,高等学校におけるデータサイエンスとしての新たな統計教育法を探ることにあった。具体的にはデータ・リテラシイを身につけさせるには,どのようなデータを用いるべきなのか,またどのような内容を,どのような方法で教えるのが効果的なのか検討した。 そのため,日本における教育用データの現状に関する情報収集を行うとともに,現状での問題点の把握,教育内容や教育方法の検討の為,3年間で計24回の研究会を持った。研究分担者の研究の発表に加え,高等学校,大学,企業等で実際に統計教育に携わっている方を講師として招き,教育現場からの意見を聞くとともに情報の交換を行った。 また,本研究会が中心となり,2000年8月に東京で5日間にわたり統計教育国際協会の統計教育に関する円卓会議を開催し,17カ国の統計教育研究者や教育者と意見の交換を行った。さらに国際統計協会第53回大会(ソウル)に出席し,研究発表を行った。 これらの検討内容をふまえ,中学校,高等学校における統計教育のあり方に関しての緊急の提言をまとめ統計関係者や関係官庁に配布した。 なお研究期間内の研究内容等の発表は,論文1,国際学会発表3,国内学会発表13,その他4である。
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