• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 研究成果報告書概要

自己反映計算を用いた移動エージェント・システム

研究課題

研究課題/領域番号 11480059
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関筑波大学

研究代表者

板野 肯三  筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (20114035)

研究分担者 新城 靖  筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (00253948)
千葉 滋  東京工業大学, 情報理工学研究科, 講師 (80282713)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
キーワード自己反映計算 / 移動エージェント / Javaバイトコード / 電子メール / 言語処理系 / 並列化コンパイラ / セキュリティ
研究概要

この研究では、移動エージェントを効率的に開発するために、自己反映計算(reflection)の技術を用いる方法を提案した。そして、その方法に基づき、電子メールを媒介として移動可能なエージェントを実現するシステムFlyingwareを開発した。
実現した移動エージェント・システムの第1の特徴は、プログラマにとって利用しやすいことである。従来の移動エージェント・システムでは、プログラマは、いちいち移動すべきプログラムを手作業で指定するか、または、実行時に必要に応じて動的に取り寄せる必要があった。本研究では、移動後に実行を開始するオブジェクトとメソッドを指定するだけでよくなるようにした。必要なプログラムは自己反映計算の技術により自動的に収集され送られる。本エージェント・システムの第2の特徴は、移動のための通信媒体としては電子メールを利用している点にある。このことは、従来の移動エージェント・システムでは必須であった、サーバ、あるいはプレースと呼ばれるエージェントの実行環境を、本研究では不要になったことを意味している。本エージェント・システムの第3の特徴は、移動エージェントを記述するためのプログラミング言語としてJavaを用いたことにある。これにより、本移動エージェント・システムの適応範囲を大きく広げることが可能になる。
本研究の過程でOpenJava、および、Javassistという2つの自己反映計算に基づく言語処理系を開発した。さらに、自己反映計算の技術を並列化コンパイラの実現に応用した。また、エージェントの安全な実行環境を実現する研究を行った。

  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 立堀道昭: "クラスオブジェクトをもちいたJava言語用マクロ処理系"情報処理学会論文誌. 41. 2327-2338 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Chiba: "Load-time Structural Reflection in Java"ECOOP 2000, Springer LNCS 1850. 313-336 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Michiaki Tatsubori: "Open Java : A Class-based Macro System for Java"Reflection and Software Engineering, Springer LNCS 1826. 119-133 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 千葉滋: "Javaバイトコード変換による構造リフレクションの実現"情報処理学会 論文誌. 42. 2752-2761 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Michiaki Tatsubori: "A Bytecode Translator for Distributed Execution of "Legacy" Java Software"ECOOP 2001, Springer LNCS 2072. 236-255 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 立堀道昭: "Addistant:アスペクト指向の分散プログラミング支援ツール"情報処理学会トランザクション「プログラミング」. 43. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 横田大輔: "通信機構に合わせた最適化を行う並列コンパイラ"情報処理学会 論文誌. 42. 860-867 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Michiaki Tatsubori: "A Macro System with Class Objects for the Java Language"IPSJ Journal. Vol.41 , No.8. 2327-2338 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Chiba: "Load-time Structural Reflection in Java"ECOOP 2000 - Object-Oriented Programming, LNCS 1850, Springer. 313-336 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Chiba: "OpenJava : A Class-based Macro System for Java"Reflection and Software Engineering, LNCS 1826, Springer Verlag. 119-133 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shigeru Chiba: "Structural Reflection by Java Bytecode Instrumentation"IPSJ Journal. Vol.42, No.11. 2752-2761 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Michiaki Tatsubori: "A Bytecode Translator for Distributed Execution of "Legacy" Java Software"ECOOP 2001 - Object-Oriented Programming, LNCS 2072, Springer Verlag. 236-255 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Michiaki Tatsubori: "Addistant : An Aspect-Oriented Di stributed-Programming Helper"IPSJ Transactions on Programming. Vol.43, SIG 3 (Pro 14) (To appear). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Daisuke Yokota: "A Parallel Compiler Optimizing for Communication Devices"IPSJ Journal. Vol.42, No.4. 860-867 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2003-09-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi