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2001 年度 実績報告書

談話情報を付与したコーパスを用いた音声対話処理の高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11480073
研究機関電気通信大学

研究代表者

榑松 明  電気通信大学, 大学院・電気通信学研究所, 教授 (90251701)

研究分担者 伝 康晴  電気通信大学, 大学院・電気通信学研究所, 教授 (70291458)
山下 洋一  立命館大学, 理工学部, 教授 (80174689)
荒木 雅弘  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (50252490)
中里 収  名桜大学, 国際学部, 助教授 (90257197)
石崎 雅人  北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究所, 助教授 (30303340)
キーワード音声対話コーパス / 課題遂行対話 / 談話タグ / 韻律情報 / 形態素情報 / 談話行為情報 / 談話セグメント情報
研究概要

本年度は,課題遂行タイプの音声対話40対話に対して,転記,韻律,形態素,基本単位,談話行為,談話セグメントの情報を付与するとともに,音声対話コーパスを利用して,談話行為情報付与支援ツールの作成,対話パターンの抽出,韻律情報と言語情報を利用した談話行為情報の予測,あいづちと発話速度との関係の分析,談話セグメント情報付与と音声情報との関係の分析,談話セグメント情報の予測手法について研究を行なった.
・談話行為情報付与支援ツールの作成と対話パターンの抽出
談話行為・関連性タグを推定する機能を組み込んだGUIによるタグ付け支援ツールを実装した.また,談話セグメントタグを利用して,XMLから自動的に抽出された対話パターンを洗練するアルゴリズムを開発した.
・韻律情報と言語情報を利用した談話行為情報の予測
談話行為タグを付与した多量のスケジューリングタスク対話を対象として,韻律情報とキーワード情報を利用した2進分類木により,談話行為タグが精度よく予測できることを示した.また,韻律情報が意図推定の際に有効であることを明らかにした.
・あいづちと発話速度の関係の分析
対話コーパスの中の相槌の挿入パターンを分類した.また,相槌のタイミングを変化させる実験を行い,話者の発話速度が変わることが明らかに,相槌が対話の速度を管理する機能を持ちえることを示した.
・談話セグメント情報と音声情報との関係の分析
話題境界らしさを示す指標であるTBIを対象として,対話音声の聴取がタグ付与作業に及ぼす影響を分析した.音声聴取によりタグの一致率が向上するとともに,複数の作業者間でのタグ付け作業時間の差が小さくなることを示した.
・談話セグメント情報の予測
セグメント単位と類似性判断の手がかり,クラスタリングの方法が対話のセグメンテーションにどのように影響するかを明らかにした.セグメント単位の選択により,大きく精度が変化すること,局所的手がかりが精度向上に,大局的手がかりが再現率向上に寄与することを明らかにした.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 大沢, 荒木, 西本, 新美: "音声対話コーパスに対するタグ付け支援環境の開発"第8回言語処理学会年次大会. P2-7. (2002)

  • [文献書誌] 小倉, 須藤, 松永, 石崎: "多レベルの知識を利用した課題遂行対話のためのセグメンテーション分割"人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. A0103. 33-38 (2002)

  • [文献書誌] 大沢, 荒木, 西本, 新美: "対話例からの混合主導型音声対話システムの構築"人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. A0103. 21-26 (2002)

  • [文献書誌] Kurematsu, A., et al.: "Prosody Pattern Recognition and Identification of Utterance Intentions"Proceedings of ISCA Prosody Workshop. 93-96 (2001)

  • [文献書誌] 中里: "相槌のタイミングと話し手の発話速度との相関について"人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. A0103. 57-62 (2002)

  • [文献書誌] 中村, 榑松: "スケジューリングタスクにおける2進分類木による発話意図分類"人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. A0103. 13-20 (2002)

  • [文献書誌] 石崎, 伝: "東京大学出版会"談話と対話. 244 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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