本研究においては、並列論理型言語をターゲットに、プログラムを3次元立体の組合せと結合で表現し、プログラム開発やその実行、デバッグをインタラクティブに行うことができる3次元ビジュアルプログラミング環境3D-PPを作成した。ユーザは従来のようにテキストを用いず、ワークステーションから3次元立体を直接操作により入力し、プログラムを作成する。 3次元物体の入力に関しては、プログラム構成要素に相当する立体アイコンをDrag & Dropすることにより行ない、Drag & Dropされた立体は、自動レイアウト機能により適切な位置に配置される。また、3次元空間上に配置された3次元図形に意味や制約を与えるため、空間パーサ(Spatial Parser)の研究を進めた。 作成された3D-PPプログラムは実行・デバッグすることができ、それらは3次元立体の変形として表現される。3D-PPでは、従来のプログラミングに見られたように、プログラムの静的入力(コーディング)とプログラムの実行を区別せず、両者を同じ枠組(単一統合環境)で扱っている。これにより、汎用性を失わず、快適な操作感で3次元プログラミングを行なうことが可能となった、また、本研究に関連し代数型仕様記述言語Cafe OBJのビジュアルプログラミング環境CafePieを作成した
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