研究分担者 |
白神 宏之 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (90183839)
宮永 憲明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助教授 (80135756)
中井 光男 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (70201663)
高部 英明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (20150352)
西原 功修 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (40107131)
西村 博明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助教授 (60135754)
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研究概要 |
レーザー核融合では,その最大の障害である流体不安定性を抑制することが決定的に重要である.本研究グループはこれまでに実験で得られた流体不安定性の成長率が理論的な予測より低いことを発見し,この原因を電子の非局所エネルギー輸送のよるものであると考えた.非局所エネルギー輸送に基づいた流体不安定性はレーザー核融合だけの興味にとどまらず超新星爆発の理解にも寄与しうる.この現象をよりよく理解するために,本年度は次の2点を行うことを目標にして研究を進めた. 1.成長率の変化が著しいと考えられる短波長の擾乱を観測すること 2.非局所エネルギー輸送を取り扱うことのできるフォッカープランクコードを完成させ,一次元流体力学コードに組み込むこと. 実績は以下の通りである. 1.X線モアレ干渉を用いた短波長擾乱を観測. ・X線モアレ干渉法によりこれまでに測定することのできなかった短波長(12,8,5ミクロン)の流体不安定性の観測に世界で初めて成功した. 2.コード開発. ・非局所エネルギー輸送に基づく一次元流体コードを完成させた. このコードを使った実験の解析は現在進行中である.
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