| 研究課題/領域番号 |
11480117
|
|---|
| 研究機関 | 核融合科学研究所 |
|---|
研究代表者 |
室賀 健夫 核融合科学研究所, 炉工学研究センター, 教授 (60174322)
|
|---|
| 研究分担者 |
長坂 琢也 核融合科学研究所, 炉工学研究センター, 助手 (40311203)
井上 徳之 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (20249965)
西村 新 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60156099)
|
|---|
| キーワード | 低放射化材料 / フェライト鋼 / 低サイクル疲労 / 核融合炉材料 / 材料強度 |
|---|
| 研究概要 |
核融合炉構造材料候補材として期待され、大学の共同研究で開発した低放射化フェライト鋼JLF-1について、低サイクル疲労試験およびその基礎特性としての組織安定性の研究をを実施した。さらに、低サイクル疲労試験後の試料から電子顕微鏡観察試料を切り出し、組織観察を行なった。また、高温真空環境下での試験が可能な高温真空チャンバーの設計と製作を行なった。今まで低サイクル疲労試験は室温大気中で進めてきたが、本年度は真空中試験、高温真空試験について温度制御性、真空の安定性などを調査し、予備的な調整試験を開始した。また、低サイクル疲労特性の基盤データとなるJLF-1の組織安定性に及ぼす熱処理条件の効果を明らかにした。特に、熱処理による格子定数や硬度、内部応力の変化と、溶接材料内部の変化の対応が明らかになり、溶接部の疲労特性の予測データおよび最適な溶接後熱処理条件や時効変化の特性を明らかにすることができた。また、時効熱処理中のマルテンサイト相の回復や硬度の低下をその場で観察測定する試験を行ない、JLF-1の熱処理効果、時効効果の速度論的な評価を可能にした。低放射化バナジウム合金の低サイクル疲労特性を試験するための大型厚板試料の製造を行ない、不純物濃度が低く、組成一様性の高い1インチ厚V-4Cr-4Ti合金板の製作に成功した。厚板の熱処理条件の調査を行ない、結晶粒、残存転位、析出分布の点から最適な条件を明らかにした。板材の析出分布、粒径分布を明らかにし、試料の切り出し方向や荷重方向を決定した。
|
