研究課題/領域番号 |
11480166
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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研究分担者 |
永宗 喜三郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90314418)
村上 良子 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (00304048)
大石 一人 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60273702)
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キーワード | GIPアンカー / 翻訳後修飾 / 小胞体 / 生合成経路 / 糖転移酵素 |
研究概要 |
1.PIG-Mクローニング 新規のGPIアンカー欠損変異株517におけるGPI生合成を調べ、この変異株は第1のマンノースの転移ができないことを証明した。この細胞を用いて、新規の生合成遺伝子PIG-Mをクローニングした。 2.DPM3のクローニング 精製したヒトドリコールリン酸マンノース合成酵素中にDPM1,DPM2以外に第3のタンパク質を見いだし、そのN末端配列を指標に遺伝子(DPM3)をクローニングした。 3.GPIトランスアミダーゼの解析 GPIトランスアミダーゼの構成成分であるGAA1の遺伝子(GPAA1)を解析した結果、ヒトとマウスどちらも12のエクソンからなる約4kbの遺伝子であった。ヒトとマウスの遺伝子はそれぞれ染色体の8q24.3と15Eにマップされた。これら遺伝子のイントロン8の5'スプライス部位はATで、3'スプライス部位は、ヒトがAC、マウスがATであり、minor classのイントロンであった。 トランスアミダーゼの2つの構成成分のうち、GP18はシステインプロテアーゼの一群と相同性がある。ファミリー内で保存されているアミノ酸のうち活性に必須な残基を決定した。 4.その他のステップの解析 第1のステップに働くGPI1の機能を明確にするため、マウスGPI1を胚性カルシノーマF9細胞で破壊して解析した。その結果、GPI1は第1ステップに働くNアセチルグルコサミン転移酵素複合体を安定化させることがわかった。 第1のマンノースにエタノールアミンリン酸を付加するステップに働くマウス遺伝子PIG-Nをクローニングした。
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