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1999 年度 実績報告書

糖鎖の多様性を産み出すメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 11480173
研究種目

基盤研究(B)

研究機関理化学研究所

研究代表者

鈴木 明身  理化学研究所, 生体超分子研究グループ, グループディレクター (70134533)

研究分担者 中村 京子  財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 生体膜, 研究員 (30124481)
橋本 康弘  理化学研究所, 生体超分子研究グループ, チームリーダー (80164797)
キーワードCMP-NeuAc水酸化酵素 / 糖鎖 / 構造多様性 / 遺伝子多型
研究概要

ヒトのCMP-NeuAc水酸化酵素遺伝子は92bpの一つのエクソンに相当する配列が欠失していることが原因で、酵素活性を発現できず、ヒトの組織ではN-グリコリルノイラミン酸(NeuGc)が発現されない。この欠失により作られる不完全な蛋白質の実体は明らかでなく、これを明らかにするために、N末端、C末端に対するポリクローナル抗体の作成を行っている。92bpの欠失が生じた原因を明らかにするために、チンパンジーの遺伝子で92bpに相当する部分の5'及び3'フランキング領域イントロン塩基配列を解析中である。NeuGc発現に多型を示すマウスの亜種間の交配を行い、それぞれの個体から臓器を採取し、遺伝学的解析を行った。同時に肝臓の酸性糖脂質の構造解析を行い、亜種ではNeuAcを持つGM1,Gdlaが主要酸性糖脂質であることを同定した。雑種第1代ではNeuGcを持つGM1,NeuGcを2モルもつGdlaが主要酸性糖脂質となっている。F1を亜種に戻し交配して得られた個体は、2つタイプに分離し、NeuGc含有糖脂質を発現できない個体はCMP-NeuAc水酸化酵素活性を発現できないことを確認した。このことは、亜種がCMP-NeuAc水酸化酵素発現に関して劣性の遺伝変異を持つことを示している。亜種の変異がヒトの変異に対してどのような関係にあるかあるかを明らかにするために、亜種マウスの水酸化酵素遺伝子に関する解析を行っている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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