研究課題/領域番号 |
11480200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村上 清史 金沢大学, がん研究所, 教授 (90019878)
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研究分担者 |
林 直之 金沢大学, がん研究所, 助手 (50253456)
野村 孝弘 金沢大学, がん研究所, 助教授 (80115261)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | RNAポリメラーゼサブユニット5(PRB5) / 転写聖悟 / HBV X蛋白 / RMP / TFIIF / 転写の補助因子 |
研究概要 |
HBV X蛋白(HBx)の核内標的であるRPB5の機能解析を目的とした研究で得られた主な成果は、1)基本転写因子TFIIFとRPB5の特異的結合を見い出し、アラニン置換でスキャンした結果、RAP30のY124とQ131がRPB5結合に必須な残基として特定された。培養細胞内で内在性PolIIが野生型のRAP30を含むTFIIFと会合したがRAP30のY124A叉はQ131A変異を持つTFIIFとは会合せず、PolIIとTFIIFの会合にRAP30とRPB5の結合が必須である(JBC,2001)。2)RPB5の2重鎖DNA結合能を見い出した。アラニン置換変異による解析から、DNA結合能に必須な4アミノ酸残基を特定した。その内T111及びS113の2残基は、DNA結合への直接寄与が示唆された。結晶モデルでプロリン残基(P80とP112)の寄与が予測されたが、我々はこれらの残基の影響を認めなかった。3)RMPは細胞質と核に共に見い出された。RMPの細胞内局在には、C端側にある核移行シグナル(NLS)とN端側のcoiled coilドメインの細胞質局在シグナル(CLS)が重要な寄与をする(投稿準備中)。4)RPB5との相互作用の局面で、HBVX蛋白に拮抗する新規蛋白RMPの機能解析を目的として、酵母Two-hybrid法でRMPに相互作用する蛋白を選択した。その結果、RMP自体が単離され、繰り返し単離された候補のcDNAは、DNAメチル化に関わりcorepressor機能が報告されている蛋白であった。培養細胞でこれらの蛋白とRMPとの特異的結合を確認した。
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