研究課題/領域番号 |
11480208
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米原 伸 京都大学, ウィルス研究所, 教授 (00124503)
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研究分担者 |
李 慶權 京都大学, ウィルス研究所, 助手 (50303912)
酒巻 和弘 京都大学, ウィルス研究所, 助教授 (20271017)
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キーワード | Fas / 細胞死 / アポトーシス / Ras / マップキナーゼ / caspase / FLASH / アデノウイルスE1B |
研究概要 |
RasによるFasを介するアポト-シス誘導阻害の分子機構解析 トランスフォ-ムしていない線維芽細胞において、活性化型RasがFasを介するアポト-シス誘導シグナルを抑制することを示してきたが、さらにRasの下流で機能する分子を明らかにした。具体的には、 1.Rasの下流で機能することが知られているシグナル伝達分子、Raf:PI3キナーゼ・RalGDSの活性化型分子を発現させることにより、RafがFasを介するアポトーシスの抑制に関与するかを明らかにした。 2.Rafの下流ではたらくMAPKKの活性化型分子やその下流ではたらくMAPキナーゼ(ERK)を不活化させるMKP-1の効果を解析し、Raf/MAPキナーゼカスケードの関与を明らかにした。 3.P13キナーゼおよびRalGDSのドミナントネガティブ型分子を強*発現させ、これらのカスケードがFasを介するアポト-シス誘導の阻害に関与しないことを明らかにした。 FLASHの解析 caspase8と会合しFasを介するアポト-シス誘導時にcaspase8の活性化に関わるFLASHをクローニングしたが、今年度はFLASHに対するモノクロ-ナル抗体を調製し、これを用いて哺乳類細胞におけるFLASHの発現等を明らかにした。
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