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2001 年度 実績報告書

マウス生殖細胞の発生と性分化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11480223
研究機関京都大学

研究代表者

中辻 憲夫  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (80237312)

研究分担者 斎藤 哲一郎  京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (00202078)
キーワード始原生殖細胞 / マウス胚 / 減数分裂 / 性分化 / 精巣 / 遺伝子発現
研究概要

マウス生殖細胞の胎仔期における発生分化について研究を行った。哺乳類において生殖細胞の基になる始原生殖細胞は、多能性幹細胞から体細胞系列が分岐すると同時に出現し、細胞増殖を行いながら生殖巣へ移動するが、この時期までは多能性幹細胞と共通の性質を多く持ち、多能性幹細胞であるEG細胞への変換を起こすことが可能である。しかしながら生殖巣到着後は、最終的な生殖細胞への決定が起き、減数分裂への移行と卵母細胞の分化、またはG0/G1期への移行と精原細胞の分化が進行する。我々はこれまでに、始原生殖細胞の増殖制御とEG細胞の出現、および減数分裂への移行制御に関する研究を行ってきた。これを基盤にして、生殖細胞への最終決定が起きたのち雌雄生殖細胞の分化が進行する時期に焦点を当て、細胞と遺伝子解析の2方向からのアプローチを進め、哺乳類生殖細胞の分化制御機構の解明を目指した。まず、始原生殖細胞の滅数分裂への移行と卵母細胞への分化を培養下で進行させる実験系を確立し、LIFおよびgp130シグナル系が減数分裂移行を強く抑制することを発見した。また、胎仔生殖細胞では大規模な細胞死が起きるが、アポトーシス抑制機能をもつbcl-x遺伝子欠損ヘテロマウスにおいて、雄性特異的に生殖細胞の大規模なアポトーシスが起きていることを発見し解析を進めた。さらに、ショウジョウバエにおいて生殖細胞の発生に重要な役割を果たしているtudor遺伝子に関連する遺伝子を哺乳類で始めて同定して解析を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamura, M., Kamo, Y., Chuma, S., Saito, T., Nakatsuji, N.: "Pod-1/Capsulin shows a sex-and stage-dependent expression pattern in the mouse gonad development and represses expression of Ad4BP/SF-1"Mech. Devel.. 102. 135-144 (2001)

  • [文献書誌] Nakatsuji, N. Chuma, S.: "Differentiation of mouse primordial germ cells into female or male germ cells"Int. J. Dev. Biol.. 45. 541-548 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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