研究課題/領域番号 |
11480240
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
井端 泰彦 京都府立医科大学, 学長 (10079684)
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研究分担者 |
北田 千恵子 武田薬品工業株式会社, 医薬開拓研究本部, リサーチマネージャー
飯島 典生 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00285248)
田中 雅樹 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (80264753)
日沼 州司 武田薬品工業株式会社, 医薬開拓研究本部, 主席研究員
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キーワード | PrRP / in situ hybridization / 免疫組織化学 / 神経投射 / 神経内分泌 / エストロゲン / プロゲステロン / ソマトスタチン |
研究概要 |
1神経内分泌の中枢である視床下部において、室傍核、室周囲核に多くのPrRP神経線維が認められ、これらの神経核にあるソマトスタチンニューロンが、PrRP受容体を発現していた。さらにPrRPを脳室内注入することにより、下垂体からの成長ホルモン分泌が低下すること、ソマトスタチンの枯渇剤や、抗ソマトスタチン抗体の前投与により、PrRPによるGH分泌抑制効果が消失することから、PrRPはソマトスタチン分秘を促進することによりGH分泌を抑制していることが示された。 2PrRP mRNAに対するin situ hybridizationを定量解析することにより、PrRPmRNAが、性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンの影響受け、発現が増加することが明らかとなった。妊娠の進行期おいては、妊娠の中期にPrRP mRNAの有意な増加が認められた。これは、プロラクチン産生以外に、妊娠進行に関連して、PrRPが機能することを示唆する。 3延髄孤束核、腹外側網様体のPrRPニューロンは胎生18日には認められるが、視床下部のPrRPニューロンは15日齢になって、初めて現れる。PrRP含有神経線維は6日齢には終脳、間脳への分布が認められた。 4新規ペプチドRFRP1について、in situ hybridizationと免疫組織化学を行った。RFRP1産生ニューロンは視床下部、室周囲核と腹内側核周囲に存在し、RFRP1含有神経線維は終脳、視床、視床下部のほか、橋の前庭神経核、内耳神経前庭根に存在した。またRFRP1の生理作用として、プロラクチンの分泌が促進された。視床下部室周囲核のドーパミン産生ニューロンにRFRP1受容体が発現していることから。RFRP1は室周囲核のドーパミン産生ニューロンを介して、下垂体からのプロラクチン分泌を制御していることが示唆された。
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