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1999 年度 実績報告書

体細胞を用いた新しい個体作出に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11480250
研究種目

基盤研究(B)

研究機関近畿大学

研究代表者

加藤 容子  近畿大学, 動物発生工学研究所, 講師 (40278742)

研究分担者 内海 龍太郎  近畿大学, 農学部, 教授 (20151912)
角田 幸雄  近畿大学, 農学部, 教授 (80217364)
キーワード体細胞 / 核移植 / 初期化因子 / 全能性
研究概要

胎子期生殖細胞ならびに体細胞を用いて,未受精卵を用いた核移植実験系を確立した。確立した未受精卵への核移植技術を用いて,初期化因子を含む卵細胞質と,消失したと考えられる卵細胞質を作出することに成功した。また,卵細胞質を多量に回収し,卵細胞質中に含まれる因子を回収後,消失した卵細胞質に注入する実験を行なったが,現在までのところ,消失した卵子に初期化因子を復活させるには至っていない。卵細胞質因子の回収方法や濃縮方法をさらに検討する必要があると考えられた。マウス卵子よりmRNAの採取を試みたが,サンプルサイズが小さく,効率が悪いため,今後,採取方法,動物種等のさらなる改善が必要と考えられた。すなわち,マウス数百匹に過剰排卵処理を施し,未受精卵を回収後,mRNAを採取したが,回収できたmRNAは極めて微量であり,一回の採取でdifferential displayやマイクロインジェクション等の実験を繰り返し行なうことは困難であると考えられた。そのため,回収した卵子のmRNAを効率良く使用するため,まずは,予備実験として,マウスの培養細胞を用いて,バンド数が比較的多数出現するdifferential display用プライマーのスクリーニングを行なった。来年度は,予備実験で選別したプライマーを用いて初期化因子を保有するものと消失したマウス卵細胞質間で,differential displayを行なうと共に,より回収効率の良いmRNA回収方法を検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Kato et.al.: "Developmental potential of mouse primordial germ cells"Development. 126. 1823-1832 (1999)

  • [文献書誌] Y.Kato et.al.: "Developmental potential of mouse follicalar epithelial cells and cumulus cells after nuclear transfer"Biology of Reproduction. 61. 1110-1114 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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